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ナナオ、液晶テレビ「FORIS.TV」に“最適サイズ”の新製品

» 2005年10月12日 18時09分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 ナナオは10月12日、液晶テレビ「EIZO FORIS.TV」の新製品「SC26XD1」「SC19XA1」を11月8日より販売すると発表した。価格は26V型液晶を搭載するSC26XD1が19万9500円、19V型液晶を搭載するSC19XA1が9万9750円。

photo 26V型「SC26XD1」
photo 19V型「SC19XA1」

 新製品は2004年3月に販売開始された“EIZO FORIS.TV”「SC23XA1」に込められた、ナチュラルな映像とサウンドを1台のテレビで完結させることを狙ったコンセプト「シンプリーコンプリート」を継承するモデル。

「コントラスト拡張機能」の新エンジンを搭載したSC26XD1

 SC26XD1は写しだす映像にあわせてバックライトとゲイン、ガンマ値を調整する機能を備えた新開発の映像エンジンを搭載、コントラストを最大で約1.6倍まで拡大するコントラスト拡張機能も搭載することで、白浮きを抑制し、メリハリの効いた美しい映像を再現する。

photo 新開発の画像エンジンでコントラスト比を拡大

 搭載する液晶パネルの解像度は1366×768ピクセル。輝度は500カンデラ、視野角は上下左右170度。地上/BS/110度CSの3波対応デジタルチューナーを搭載するほか、HDMI、D4×2などのインタフェースを備える。端子類にはすべてカバーが設けられており、各種接続ケーブルもそのカバーに隠れるために、背面もすっきりした仕上がりとなっている。

photo 背面インタフェースはすべてカバーが用意されており、各種ケーブルもその中に収まる

 FORIS.TVの特徴でもある、画面下部の大型スピーカーも引き続き搭載する。スピーカーはダブルコーンを採用した10センチのバスレフスピーカーで、エンクロージャーユニットの容量も3.1リットルと大きい。

 視聴者の座る場所にあわせて画面の高さを3段階に調整できる高さ調整機能と、画面の向きを360度回転できる「スウィーベル」機能も備えている。高さ調整機能はSC23XA1に採用された無段階のガス封入式ではなく、ネジ留め方式が採用されている。

 本体サイズは644(幅)×966(高さ 最小時)×400(奥行き)ミリ、カラーはフォリスブルー、シルバー、ブラックの3色が用意される。

新コンセプトカラーも用意されたパーソナル向けSC19XA1

 SC19XA1は「よりパーソナル向けに」(同社)と企画された製品。SC26XD1に搭載されている新開発の映像エンジンは搭載されていないが、既存のFORISと同様の高画質化技術「EIZO V.S Technology」によって、高画質・高音質を実現している。

photo パーソナル向けとして企画された19V型「SC19XA1」

 液晶パネルの解像度は1280×768ピクセルで、輝度は450カンデラ、視野角は上下左右170度。チューナーはアナログのみ。FMチューナーとオン/オフタイマーも備えており、「FMラジオで目覚める」「タイマーをかけてテレビを見ながら就寝する」といった使い方も可能だ。インタフェースにはD2×2、Sビデオ×2などを備える。

 カラーはフォリスブルー、シルバー、ブラックのほか、新色の「Indication WHITE」(インディケイションホワイト)が用意される。インディケイションホワイトについては、ホワイトのキャビネットにこまかな模様を施した5つのバリエーションが用意されており、部屋やインテリアにあわせた「白」を選ぶことができる。

photo インディケイションホワイトの「B」。遠目から見ると薄いブルーのように見えるが、ホワイトのボディにブルーの模様が細かく散らしてある。ソファの生地などに見られる処理に近い

 スピーカーは5センチのフルレンジ・バスレフ型ステレオスピーカーが搭載されており、エンクロージャーは筐体と一体型とすることで、小型テレビとしては大きな1.3リットルという容量を確保している。

photo エンクロージャーの存在がよく分かる背面。SC26XD1と同じく端子とケーブルはカバーの内側に収納される

 SC26XD1と同じく、画面位置調整機能(4段階)と画面向きを360度回転できるスウィーベル機能も備えている。本体サイズは464(幅)×798(高さ 最小時)×320(奥行き)ミリ。

 新製品を含めたFORIS.TVなどのデザインを手がけるデザインディレクターの川崎和男氏は「顔から汗がしたたり落ちるような表情を再現できるか、ピアノの黒鍵がそのままに再現できるか。ここまで再現できるテレビはEIZOだけだと自負している」と新製品のクオリティに自信を見せる。

photo 川崎和男氏

 川崎氏は医学博士でもあり、昨今のテレビ市場について「大画面ブームは間違っている。大画面には生理的な“懸念”がある。それに、プラズマディスプレイからは目に危険な信号(近赤外線)が多く出ている」などの意見を述べ、「26インチの液晶テレビは“最適”なサイズ」だと主張した。

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