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特集:コンピューティングロールモデル 民間企業の活用アイデア

膨大な計算リソースを持つ「スーパーコンピュータ」、量子力学を活用した「量子コンピュータ」といった技術はこれまで、最先端テクノロジーとして研究されてきた。しかしそんなコンピューティング技術も、いよいよ民間企業での活用が始まっている。本特集ではスーパーコンピュータや量子コンピュータの活用事例から、どんな使い道があるかを伝える。

富士通などは6月10日、スーパーコンピュータ「富岳」が、世界のスーパーコンピュータの性能ランキング「TOP500」で7位になったと発表した。ビッグデータ処理性能に特化した「Graph500」では11期連続の1位を維持した。

(2025年6月10日)

米NVIDIAは、“パーソナルAIスーパーコンピュータ”をうたうAI開発向けのデスクトップPC「DGX Spark」を7月に発売すると発表した。3月の発表時点では、台湾ASUSや米Dellなどの製造パートナーから発売するとしていたが、台湾AcerとGIGABYTE、MSIも加わる。

(2025年5月19日)

量子技術

富士通と理化学研究所は4月22日、256量子ビットの超伝導量子コンピュータを開発したと発表した。新たな高密度実装技術により、2023年に開発した64量子ビットマシンから4倍の量子ビット数を実現したという。2025年度第1四半期中に企業や研究機関に向け提供を始める。

(2025年4月22日)

富士通が、ダイヤモンドを量子ビットの材料とする「ダイヤモンドスピン方式」の量子コンピュータの技術として、量子コンピュータの計算を司る「量子ゲート」の操作についてエラー確率0.1%未満という高精度を達成したと発表した。量子コンピュータの実用化に不可欠とされる「誤り訂正」に必要な精度に達したという。

(2025年3月24日)
Innovative Tech:

中国科学技術大学を中心とする研究チームは、光子を使った量子物理学の実験で、37次元という極めて複雑な状態を作り出すことに成功した研究報告を発表した。

(2025年2月3日)

HPC

米NVIDIAは18日(現地時間)、年次イベントの「GTC 2025」で、“パーソナルAIスーパーコンピューター”をうたうデスクトップPCシリーズの「DGX」を発表した。

(2025年3月19日)

コーセーは、世界で初めて、化粧品処方の計算に量子コンピュータを用いたというクレンジング美容液「毛穴美容液オイル」をグローバルで発売する。

(2025年3月10日)

富士通と横浜国立大は2月12日、スーパーコンピュータ「富岳」を使い、台風に伴って発生する竜巻を予測する世界初のシミュレーション技術を開発したと発表した。実用化はまだ先だが、防災に貢献できるよう、今後も精度向上などを進める。

(2025年2月13日)

新着記事

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次世代計算機として期待される量子コンピュータの実社会での応用や産業化を目指した新拠点「量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)」が産業技術総合研究所(茨城県つくば市)に完成し、石破茂首相らが出席した落成式が5月18日に行われた。

(2025年5月19日)
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東京大学とIBMが、同大に設置・運用する量子コンピュータ「IBM Quantum System One」を、最新世代の156量子ビットプロセッサー「IBM Heron」へ2025年後半にアップグレードすると発表した。

(2025年5月16日)
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オーストリアのインスブルック大学とカナダのウォータールー大学に所属する研究者らは、アインシュタインの相対性理論の原理を応用した量子コンピュータの理論的基盤の確立に成功した研究報告だ。

(2025年5月7日)
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富士通と理化学研究所が4月22日に発表した、256量子ビットの超伝導量子コンピュータ。商用に提供可能なものとしては量子ビット数で世界最大級をうたう。同日には記者向けにその実機や256量子ビットのチップもお披露目された。この記事では、写真を中心に256量子ビットマシンを紹介していく。

(2025年4月23日)
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Googleロゴが記念日に変わる「Doodle」。4月14日は「世界量子デー」を記念し、ソーマトロープでGoogleロゴを表現したGIF動画が公開された。

(2025年4月14日)
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国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、量子コンピュータがビジネスでどのように使われているのか紹介する資料を公開した。

(2025年2月17日)
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富士通と横浜国立大は2月12日、スーパーコンピュータ「富岳」を使い、台風に伴って発生する竜巻を予測する世界初のシミュレーション技術を開発したと発表した。実用化はまだ先だが、防災に貢献できるよう、今後も精度向上などを進める。

(2025年2月13日)
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中国科学技術大学を中心とする研究チームは、光子を使った量子物理学の実験で、37次元という極めて複雑な状態を作り出すことに成功した研究報告を発表した。

(2025年2月3日)
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NTTコミュニケーションズは1月15日、量子コンピュータでも解読できない暗号技術を開発したと発表した。量子コンピュータが不得意な計算方法を使った暗号を複数組み合わせて情報漏えいを防ぐ。

(2025年1月17日)
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米ノースウェスタン大学などに所属する研究者らは、世界中のインターネット網で使われている既存の光ファイバーケーブルを、量子通信にも利用できる可能性が示された研究報告を発表した。

(2025年1月6日)
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理化学研究所と富士通は19日、「富岳」が世界のスーパーコンピューター性能ランキング「TOP500」で6位になったと発表した。「HPCG」では10期連続の世界1位を獲得した。

(2024年11月19日)
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国立天文台天文シミュレーションプロジェクト(CfCA)が、運用を終了した天文学専用スーパーコンピュータ「アテルイII」を解体・搬出する様子を、公式Xアカウントに投稿している。

(2024年9月9日)
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理化学研究所は、「富岳」と同等のソフトウエア環境を、富岳以外のスパコンやクラウドサービス上に再現する「バーチャル富岳」をリリース。

(2024年8月6日)
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スーパーコンピューター「京(けい)」を取り上げたNHK「新プロジェクトX〜挑戦者たち〜」が、ネット上で波紋を広げている。当時、京の開発責任者を務め、その後富士通を離れた人物に番組でほとんど触れられなかったことで、企業の都合が番組に反映されたのではないかという見方だ。

(2024年6月22日)
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英サリー大学と米カリフォルニア大学サンディエゴ校に所属する研究者らは、時間が過去から未来へ一方向にしか流れない理由を探究した研究報告を発表した。

(2024年6月5日)
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英マンチェスター大学とオーストラリアのメルボルン大学の研究者らは、天然シリコンに含まれる不純物を取り除いた超高純度のシリコンを用い、信頼性の高い量子ビットを製造する方法を提案した研究報告を発表した。

(2024年5月22日)
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富士通と理化学研究所は13日、世界のスーパーコンピュータの性能ランキング「TOP500」で4位になったと発表した。

(2024年5月14日)
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フランスの量子コンピューティング・スタートアップ「Alice & Bob」などに所属する研究者らは「シュレーディンガーの猫」にヒントを得た量子ビットが、従来にない長時間にわたってエラーを起こさずに機能することを明らかにした研究報告を発表した。

(2024年5月13日)
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もしブラックホールに落ちたらどうなるか?──米NASAは、その疑問の答えとなる“ブラックホールに突入する様子”を再現した動画を公開した。

(2024年5月7日)
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米NVIDIAは同社が独自に開発したデータセンター規模のスーパーコンピュータ「Eos」をブログと動画で披露しました。

(2024年2月20日)
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AWS、Google、NVIDIA、Cisco、IBMをプレミアメンバーとする「Post-Quantum Cryptography Alliance」(ポスト量子暗号アライアンス)がLinux Foundation傘下で設立された。

(2024年2月16日)
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経済産業省とNEDOが、生成AIの開発支援事業に東大やSakana.aiなど採択。対象組織には、計算資源の利用料を補助するといった支援を行う。

(2024年2月2日)
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大阪大学量子情報・量子生命研究センターの北川勝浩センター長などからなる研究チームが、国産第3号機となる量子コンピュータの稼働を始めたと発表した。12月22日には、同コンピュータの性能をクラウド経由で使えるサービスも始める。

(2023年12月20日)
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理化学研究所は12月14日、3月に稼働を始めた国産超伝導量子コンピュータ初号機「叡」(えい、英語表記は“A”)のロゴマークを公表した。

(2023年12月14日)
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米Amazon Web Servicesが、量子コンピューティングサービス「Amazon Braket」に新しい料金体系を追加した。これまでは従量制のみだったが、1時間単位で事前予約できるようになった。

(2023年11月28日)
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東京大学と日本IBMが、127量子ビットのプロセッサを搭載した量子コンピュータ「IBM Quantum System One with Eagleプロセッサー」の稼働を始めた。従来のスーパーコンピュータでは不可能だった大規模で複雑な計算が可能になるとしている。

(2023年11月28日)
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富士通と理化学研究所は14日、世界のスーパーコンピュータ性能ランキング「TOP500」で4位になったと発表した。

(2023年11月14日)
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10月3日から6日まで開催中の年次イベント「ソフトバンクワールド」で、米NVIDIAの“次世代スーパーチップ”「GH200 Grace Hopper」の実機が展示されている。実機展示は世界初。

(2023年10月5日)
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理化学研究所は、3月に稼働を始めた国産超伝導量子コンピュータ初号機の愛称が「叡」(えい、英語表記は“A”)に決まったと発表した。

(2023年10月5日)