気象庁は6月7日、土砂災害や洪水の原因にもなる「線状降水帯」の予測精度向上のため、気象レーダーやアメダス、スーパーコンピュータなどの強化、「富岳」を活用したより詳細な予報技術の開発を進めると発表した。
気象庁は2020年に「線状降水帯予測精度向上ワーキンググループ」を発足。23年度はこれまでに整備が完了した観測設備の活用を進める他、既存の設備の強化を続ける。また、気象庁が3月に運用を始めた「線状降水帯予測スーパーコンピュータ」を使い、年度末を目標に2km単位の解像度での降水を18時間先まで予測できるようにする。
「富岳」は線状降水帯の予報モデル開発に利用中。6月8日から10月31日にかけて、日本全国の気象をリアルタイムにシミュレーションする実験を実施する。
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