“モンハン”推奨ディスプレイに認定!――BenQ「FP241VW/FP94VW」のゲーム性能に迫る(2/3 ページ)

» 2007年08月31日 10時00分 公開
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大画面かつ高解像度がゲームプレイの臨場感を高める

 さて、ここからはFP241VWとFP94VWでMHFをプレイしたインプレッションをお届けしよう。実際にプレイして驚いたのは、やはり大画面と高解像度が醸し出す迫力だ。1440×900ドット(WXGA+)に対応した19インチワイドモデルのFP94VWでも十分快適にプレイできるが、やはり1920×1200ドット(WUXGA)に対応した24インチワイドモデルのFP241VWは格別。巨大なモンスターが目の前まで迫ってくる戦闘シーンでは思わず手に汗を握る。

プレイヤーキャラクターの数倍もある巨大なモンスターをFP241VWで表示(写真=左)。WUXGAの高解像度と24インチワイド画面を生かした大迫力が味わえる。FP94VWでプレイし、魚竜種の新モンスター「ヴォルガノス」を落とし穴にはめたところ(写真=右)。FP94VWでも十分な表示品質が得られる

 また、モンスターハンターシリーズは、美麗なグラフィックスにも定評がある。ゲームの舞台が大自然なので、雄大な風景が多いのだが、FP241VWとFP94VWはビビッドな色彩の表現にも違和感がなく、発色は良好だ。

 キャラクターの武器や防具にしても、金属質のものからモンスターの素材を使ったものまで、多種多様な質感をしっかりと表現している。描き込まれた自然の中を、緻密なキャラクターが歩き回る。これを大画面で見ると、臨場感は増すばかりである。マップを散策するだけでも楽しめるので、しばらくはモンスターそっちのけで、風光を堪能しつつ、キノコ狩りや釣りなどのクエストばかりをこなしていた。

塔に向かう上り坂では、空気感が伝わってくるようだ(写真=左)。密林マップで、美しく輝く海をバックに肉を焼く(写真=右)

 大画面と高解像度は、単に迫力だけでなく、細部の確認が容易になるという、より実質的なメリットも大きい。MHFではモンスターの体力が表示されないため、プレイヤーはモンスターの挙動から、その状態を判断することになる。モンスターが弱っている場合には特定の行動をとるほか、特定の部位に変化が見られるのだが、動き回る敵の小さな部分を見て判断しなければならないため、変化を見落としがちだ。

 また、MHFにはモンスターの部位という概念が存在し、頭や尻尾、翼など、特定の部位に攻撃を加え続けることによって、破壊や切断が行える。部位の破壊に成功すると報酬が増えたり、切断した尻尾からはレア素材がはぎ取れたりするので、プレイヤーはそれこそ血眼になって部位の破壊に励むこととなるが、見慣れないモンスターだと、部位の破壊前と破壊後の様子が分かりにくいこともある。このようにモンスターの様子を観察しつつ戦っていくケースが多いため、敵の状態が把握しやすくなる大画面かつ高解像度なディスプレイとの相性は非常によい。

モンスター「リオレイア」における部位を破壊する前後の比較。破壊前(写真=左)に比べて、破壊後(写真=右)は頭の突起がなくなり、左翼の翼爪が欠けているのが分かる

 ゲームの進行には直接関係ないものの、何気ない部分に施された細かなモーションにも注目してほしい。酷暑の中で滴り落ちる汗や、寒さの中で白く染まる呼気、常にプレイヤーキャラクターを視線で追い続ける番兵、店先に近付くと呼び込みを始める露天商など、さまざまな部分に細かい描写や演出がなされている。大画面でプレイして、はじめて気が付くような細部にも手を抜いていないことには、ただただ感嘆するしかない。

砂漠マップは昼と夜で表情がガラリと変わる。夜(写真=左)はガタガタ震えながら白い呼気を吐くほどに寒いが、昼(写真=右)は厳しい日差しと熱砂の照り返しで体力を徐々に削られる。FP241VWとFP94VWならば、こうした細部のこだわりもしっかり表示できる

 ちなみにFP241VWとFP94VWは、低解像度の映像信号をスケーリングして、アスペクト比を維持したまま拡大表示できる機能を持っている。しかし、ゲームソフト側にここまで精細なグラフィックスが用意されているのだから、PCのハードウェアスペックが許す限り高解像度(できれば等倍表示)でプレイしてほしい。

Senseye+game、AMA、PerfectMotionの効果は上々

 もちろん、FP241VWとFP94VWのポイントは、液晶パネルの大きさや解像度の話だけではない。次に、Senseye+game、AMA、PerfectMotionの効果を見ていこう。

背景の火山岩に溶け込むような体の色をしたモンスターも登場するが、画質モードが「標準」の状態できちんと区別できる

 まずはSenseye+gameモードだが、この機能は彩度やコントラストを自動的に調整するため、メリハリが強調され、結果としてキャラクターの動きが把握しやすくなる。ただし、ベッタリとした塗りの2Dゲームならばともかく、MHFのようにしっかりと硬調と軟調を使い分けて緻密に描き込んであるグラフィックスだと、シーンによって細部の階調が見えにくくなる場合もあるので、必ずしも画質モードを変える必要はない。まずは、階調表現のバランスが取れている「標準」モードでプレイすることをおすすめする。

 「アクションゲーム」や「レーシングゲーム」といったゲーム用の画質モードは、ガンマカーブがかなりS字になるように設定されているようで、全体的にコントラスト感のある力強い発色が楽しめることから、「標準」と見比べつつ試してみるとよいだろう。その際、FP241VWではPerfectMotionの効果も適用されるが、ゲーム用の画質モード以外でもPerfectMotionが適用できる点は覚えておきたい。

「標準」と「アクションゲーム」の画質モードの違い。標準モードでは明部から暗部まで階調が自然に表示され、アクションゲームモードでは明暗差のはっきりしたメリハリ重視の画調になる

角は折られ、翼爪は破壊され、尻尾は切断されてしまうという散々な目にあっている古龍「テオ・テスカトル」。AMAとPerfectMotionの性能を実際のプレイで実感できた

 次はAMAおよびPerfectMotionによる残像感低減の効果を見ていこう。このゲームはモンスターが比較的ゆっくり動くため、ここまでの高速化技術は不要に思えるかもしれない。ただし、敵のほうが攻撃力も体力も数段高いので、プレイヤーは力押しせずに、避けつつ攻撃というスタイルが主流となる。しかも、モンスターは部位ごとに性質が異なり、攻撃の種別(斬、打、射)や属性(火、水、氷、雷、龍、氷)によって、ダメージが通りやすい部位と通りにくい部位がある。やみくもに攻撃していても時間を消費するだけなので、自分の武器が有効な部位を正確に攻撃しなければならない。

 そして、有効部位への手数を稼ぐためには、シビアな操作が要求されるケースも多い。たとえば、ランスのバックステップでモンスターのタックルをかわしたり、火球ブレスを前転で回避するようなアクションでは、精度の高い操作が要求される。こうした操作を行うのに、画面表示のエッジがブレたり、描写が遅れていてはタイミングが取りにくく、ミスを招く原因になってしまう。

 それゆえにMHFをプレイする液晶ディスプレイには、高速かつ正確な描写が求められるわけだが、AMAとPerfectMotionは、この期待にしっかりと応えてくれた。広域が大きく動く背景などは、さすがに残像を少し感じるが、これはFP241VWやFP94VWに限らず、現状の液晶ディスプレイ全体が抱える問題だ。肝心のキャラクターやモンスターにおける描写は満足できる。映像のブレがなくハッキリと表示されるため、狙いを定めやすく、タイミングも取りやすい。これならば、尻尾はサクサクと斬れるし、頭部も破壊しやすいというものだ。

FP241VWのPerfectMotionは、黒挿入の強度を3段階に設定可能

 前述の通り、FP241VWに搭載されたPerfectMotionは3段階の強度を選べるが、強度が上がるほど挿入される黒フレームが視覚に映る頻度が増すため、表示が暗くなる。輝度とコントラストにかなりの余裕があるので、最大強度の3でも画面が暗くて見にくくなるようなことはないが、CRTのようなチラツキが発生するのは否めない。実際に試したところ、強度1でも十分な効果が得られたので、強度を3まで上げる必要はないだろう。

 長時間プレイしてみて、MHFを表示する場合のディスプレイ設定は、画質モードが「標準」、PerfectMotionが1〜2という組み合わせがベストという印象だ。この設定ならば、美麗なグラフィックスを損ねることなく、またアクション性も犠牲にせずにMHFの世界を堪能できる。もっとも、画質に関しては個人の好みによるところが大きいので、自分にぴったりの組み合わせを探してみてほしい。

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提供:ベンキュージャパン株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年9月30日