アルミボディにNehalemを搭載――すべてが生まれ変わった最新フラッグシップ「Endeavor Pro7000」エプソンダイレクトの最高峰(1/2 ページ)

エプソンダイレクトのフラッグシップ機が待望のフルモデルチェンジを果たし、Core i7を搭載した。外見も中身も超ド級の「Endeavor Pro7000」を検証する。

» 2009年01月16日 10時00分 公開
[兼子忍,PR/ITmedia]
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「Endeavor Pro7000」

 エプソンダイレクトの製品ラインアップで、フラッグシップに位置付けられるのが「Endeavor Pro」シリーズだ。その最新モデル「Endeavor Pro7000」は、Intel X58 Expressチップセットを中核に据えた最新プラットフォームを採用し、CPUにCore i7シリーズを搭載することで、まさに“最強”の名にふさわしい性能を持つ。さらに今回はボディデザインも一新し、新設計のアルミニウム製ミドルタワー筐体を採用するなど、見どころの多いモデルチェンジとなっている。さっそくその実力を検証していこう。

 Endeavor Pro7000は、同社のデスクトップPCで長く頂点に君臨してきた「Endeavor Pro4500」の後継製品だ。もっとも、後継モデルとはいえ、Pro7000では内部システムからボディデザインに至るまで全面的なアップグレードが行われており、完全な新モデルに生まれ変わっている。

 システムの中枢であるチップセットには、Intel X58 Express+ICH10Rのカップリングを採用。これによりCPUはインテルの最新CPUであるCore i7に変更され、4つのCPUコアと仮想マルチコア技術Hyper Threadingテクノロジの組み合わせにより、最大8スレッドの同時処理能力を獲得した。さらに、メモリは従来より高速なPC3-8500 DDR3 SDRAMのトリプルチャネルに対応し、メモリアクセス速度の大幅な高速化を果たしている。

 もちろん、パーツ構成を自由に選択できる豊富なBTOメニューも健在だ。CPUはCore i7 920(2.66GHz)/同940(2.93GHz)/同965 Extreme Edition(3.2GHz)から選択できるほか、メモリ搭載量は3Gバイト〜12Gバイトと、従来モデルに比べ大幅に拡大した(6Gバイト以上のメモリを搭載するにはOSに64ビット版のWindows Vistaを選択する必要がある)。HDD容量は250Gバイト/500Gバイト/1Tバイトの3段階から選ぶことができ、パフォーマンスや障害耐性を考慮してRAID(RAID 0/10)を構築することも可能だ。

 グラフィックスカードの選択肢も、ハイエンドモデルにふさわしいパフォーマンス重視のラインアップが多数用意されている。NVIDIA製ではGeForce GTX260およびGeForce GTX280、AMD製ではATI Radeon HD3450/HD4850/HD4870X2を搭載したグラフィックスカードがラインアップされており、ゲーミングPCとしても非常に高いポテンシャルを持つ。オンラインRPGの美しい風景を楽しみつつ快適にプレイしたいという人や、FPSのオンライン対戦で処理落ちが発生するのを避けたいコアなゲーマーなどでも、十二分に満足できる性能を手に入れられるはずだ。なお、現状ではSLIおよびCrossFire構成を選択できないのは残念なところだが、システム自体が対応条件を満たしているため、今後BTOメニューに追加されることも十分に考えられる。

チップセットにIntel X58 Express+ICH10Rを採用したマザーボードを搭載。メモリスロットは6基、拡張スロットとしてPCI Express x16と同x8を2基ずつ、PCI Express x4とPCIも1基ずつ用意している(写真=左)。評価機にはCore i7 Extreme Edition 965(3.20GHz)が搭載されていた。CPUの冷却には6本のヒートパイプがフィンを貫く巨大なクーラーを採用する。メモリはPC3-8500 DDR3 SDRAMの2Gバイトモジュールを6本使用して最大12Gバイトまで拡張できる(写真=中央)。評価機のGeForce GTX 280搭載カードはリードテック製だ(写真=右)

前面アクセスのHDDベイはホットスワップにも対応

 Endeavor Pro7000から採用された新筐体は、素材をスチールからアルミに変更したことで、本体重量は従来モデルよりも約6.4キロも軽い約13.2キロに軽量化された。また、全体にアルミの質感を残すホワイトアルマイト仕上げを施し、メッシュ状に仕上げたフロントベゼルを採用するなど、その姿はデザイン性の高さでもフラッグシップと呼ぶにふさわしい。なお、ボディ上部にはアルミ製のキャリングハンドルが装着されており、部屋の中で設置場所を変更したり、掃除の際に一時的に移動させるといった際に便利だ。

フロントアクセスが可能なHDDベイは今回ホットスワップに対応した

 フロントベゼル下部のドアから4基のHDD専用ベイにアクセスできる仕組みは従来モデルから引き続いて採用されており、HDDの交換や増設時にサイドカバーを開かずにすむ。さらに、Pro7000ではHDDのホットスワップにも対応し、HDDそのものをリムーバブルドライブとして運用することも可能となった。

 一方、筐体内部へのアクセスは、背面上部のストッパーで固定されたサイドパネルを取り外すだけと、工具類は一切必要ない。また、大柄なボディのため内部の空間も広く、CPUやメモリスロット、拡張スロットの周辺に十分な作業スペースがあり、メンテナンスも容易に行える。拡張スロットはPCI Express x16と同x8を2本ずつ搭載するほか、PCI Express x4とPCIも1基ずつ用意されている。

 なお、筐体下部に搭載する電源ユニットには容量1000ワットの大容量タイプが採用されている。本機が持つ拡張性の限度までパーツを増設したり、消費電力の大きな高性能グラフィックスカードを装着しても、電源容量不足による動作の不安定化を招くことはないはずだ。

本体前面/背面/左側面。ヘアラインの入ったアルミボディは高級感がある

 インタフェースは、本体前面に2基のUSB 2.0とヘッドフォン出力、マイク入力端子を標準搭載している。背面端子は、8基のUSB 2.0とギガビットLAN端子、光デジタル音声出力(光角型、同軸それぞれ1基ずつ)を搭載する一方、レガシーコネクタについては、キーボード接続用のPS/2端子1基を除いてほぼ完全に排除されており、非常にすっきりとしたレイアウトだ。

 なお、筐体後部には12センチ角の大型ファンが搭載されており、フロントベゼルのメッシュ穴から取り込んだ外気を後方に排出することで、スムーズかつ十分な量のエアフローを生み出す仕組みだ。電源ケーブルのうち初期状態で使用されていないものは結束バンドでまとめられており、エアフローを妨害する要素の排除にも余念はない。電源ユニットの位置がややイレギュラーではあるが、内部の冷却に関して問題となりそうなところはなさそうだ。

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提供:エプソンダイレクト株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年3月31日