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本当に有効な“節電テク”とは!?:“間違いだらけ”の液晶ディスプレイ節電術 (1/3)

今や生活の一部になりつつある電気製品の「節電」だが、どこまで意識して実践できているだろうか。液晶ディスプレイの節電を考えた場合、日ごろの運用で無駄に電気を使っていないか、そして効果的な省エネ策とは何なのか、今こそ普段の利用スタイルを見直してみよう。


液晶ディスプレイの節電対策はしていますか?

tm_1105lcd_01.jpg 自社製品の節電情報を積極的に公開する企業も増えてきた。例えば、ナナオのWebサイトでは「まだまだ、できる!オフィスの節電」と題して、液晶ディスプレイの節電テクニックと節電機能を紹介している

 日本全国で「節電」への意識が急速に高まっている。これはもちろん、東日本大震災の影響による電力供給不足が原因だ。最近では、電力使用状況がポータルサイトの目立つ位置に表示され、その情報をTwitterではボットが定期的につぶやき、関連するウィジェットやiOS/Androidアプリ、ブログパーツなども広く配布されるようになった。

 もはや、日々の生活において節電を意識して実践するのは「日本人にとって、守るべき大切なルール」になりつつある、といっても過言ではない。実際、家庭でも職場でも積極的に電気製品の消費電力を抑えるよう心がけている人は多いだろう。

 ところで、あなたがこの記事を見ているディスプレイは、何か節電の工夫をされているだろうか。読者諸氏の大半は液晶ディスプレイを使われているはずだ。液晶ディスプレイは旧世代のCRTディスプレイよりも格段に消費電力が低いため、「液晶を普通に使っていれば、電気の無駄などないのでは?」と思うかもしれない。

 しかし実際には、誤解による非効率な使い方が電気の無駄を生んでいるケースもある。日ごろから節電に効果があると思って行ってきたことが、実は効果がなかったり、あるいは逆効果だったとしたら……、そう考えると、今こそ普段の利用スタイルを見直すべきではないだろうか。

 そこで今回は、ユーザーが陥りがちな間違った液晶ディスプレイの節電術を取り上げ、実際に消費電力を計測することで、事実を明らかにしつつ、どうすれば効果的な節電が行えるかを探っていく。正しい節電テクニックを実行することで、消費電力の低減とともに、作業効率の向上も期待できるので、ぜひチェックしてほしい。

テストで使用した液晶ディスプレイと測定器

 今回のテストでは、EIZOの23型フルHD液晶ディスプレイ「FlexScan EV2313W-BT」を使用した。低消費電力の白色LEDバックライトを採用し、自動調光機能や人感センサーを搭載したエコ重視のビジネス向けモデルだ。

 また、必要に応じて、エンターテインメント向けの23型フルHD液晶ディスプレイ「FORIS FS2331」や、5年ほど前に販売されていたノーブランドの19型スクエア液晶ディスプレイでのテストも行っている。

tm_1105lcd_02.jpgtm_1105lcd_03.jpg 各種省エネ機能を備えたビジネス向けの23型フルHD液晶ディスプレイ「FlexScan EV2313W-BT」(写真=左)、エンターテインメント向けの23型フルHD液晶ディスプレイ「FORIS FS2331」(写真=右)

 各ディスプレイの消費電力は、サンワサプライの検電器「ワットチェッカーPlus(TAP-TST7)」を利用して計測した。また、環境光の照度や液晶ディスプレイの輝度測定には、コニカミノルタセンシングの色彩照度計「CL-200A」と、輝度計「LS-100」を用いている。

tm_1105lcd_04.jpgtm_1105lcd_05.jpgtm_1105lcd_06.jpg サンワサプライの検電器「ワットチェッカーPlus(TAP-TST7)」(写真=左)、コニカミノルタセンシングの色彩照度計「CL-200A」(写真=中央)と輝度計「LS-100」(写真=右)


間違い1――液晶ディスプレイは黒い画面にすると節電できる?

 照明の部分消灯といった世間でよく見かける節電対策を考えると、液晶ディスプレイの表示においても、黒くしたほうが節電になると思うかもしれない。しかし、実際はすべての液晶ディスプレイで「黒画面=節電」の公式が当てはまるわけではない。

 黒画面にすることで消費電力が下がるのは、VA方式やIPS方式のように、電圧がかかっていない場合に透過率が最低になる「ノーマリーブラック」の液晶パネルだ。最も普及しているTN方式の液晶ディスプレイはこの逆で、電圧がかかっていない場合に透過率が最大になる「ノーマリーホワイト」となる。つまり、画面を白くしたほうが消費電力が低く、黒い画面では逆に消費電力が高くなってしまう点に注意してほしい。

 下のグラフは、TN方式の「FlexScan EV2313W-BT」とVA方式の「FORIS FS2331」に、黒、白、Webページ(EIZOチャンネルのトップページ)を全画面表示し、その消費電力を計測した結果をまとめたものだ。

tm_1105lcd_07.jpgtm_1105lcd_08.jpgtm_1105lcd_09.jpg このように黒、白、Webページを全画面表示し、その消費電力を計測した。写真はFlexScan EV2313W-BT

tm_1105lcd_10.jpg 消費電力の計測結果

 結果は予想通りで、TN方式では黒画面の28ワットが最大、続いてWebページ表示が25ワット、白画面が24ワットと消費電力が最も低くなった。一方のVA方式は白画面とWebページ表示がともに38ワット、黒画面では36ワットに低下した。白画面とWebページの消費電力が同じなのは、表示したWebページが白地だったので、差が出にくかったのだろう。


 以上のことから、液晶ディスプレイでは必ずしも「黒表示=節電」にならないことが分かった。液晶の特性を利用して細かく節電するならば、PCのデスクトップ壁紙やアプリケーションの背景色をTN方式では白、VA/IPS方式では黒に変更するといったテクニックが有効だ。

結論――液晶ディスプレイの方式によっては「黒表示=節電」にならない

  • 有効な節電テク1:TN方式の液晶では壁紙やアプリの背景を「白」にする
  • 有効な節電テク2:VA/IPS方式の液晶では壁紙やアプリの背景を「黒」にする


Check Point!――液晶ディスプレイの方式が分からない場合はどうする?

 ところで、使用している液晶ディスプレイの方式がTNなのかVA/IPSなのか分からない場合、簡単に見分けられる方法がある。画面を上や下から斜めに見た場合、表示が白飛びしたり、黒つぶれしたりと、角度によって見え方や視認性が大きく変わるとしたら、それはTN方式だ。特に上下方向から確認すると分かりやすい。一方、画面の上下左右から斜めに見ても、均一な見え方で表示内容がはっきり判別できる場合、それはVA方式もしくはIPS方式と考えられる。

tm_1105lcd_11.jpgtm_1105lcd_13.jpgtm_1105lcd_12.jpg TN方式の視野角。正面に比べて、上下方向と左右方向から見た状態では見え方が変わり、視認性が低下しやすい

tm_1105lcd_14.jpgtm_1105lcd_15.jpgtm_1105lcd_16.jpg VA方式の視野角。正面、上下方向、左右方向から見た状態の変化が少なく、視認性が低下しにくい。IPS方式ではさらに視野角が広い(画面を見る角度によって、視認性が変わりにくい)傾向にある

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提供:株式会社ナナオ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2012年3月31日

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導入事例

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