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» 2011年07月04日 10時00分 公開

「ニコ動」で人気の3D CGクリエイターも食い付いた:なんで“ネット動画”がここまでキレイなの?――新次元エンタメ液晶「FORIS FS2332」の秘密 (1/3)

EIZOの最新エンターテインメント液晶ディスプレイ「FORIS FS2332」は、独自の超解像技術「Smart Resolution」を初採用。特に“ネット動画”を快適かつキレイに表示するため、さまざまな工夫を凝らしてきた。ならば、“ネット動画の達人”はその画質をどう見るのか? 「ニコニコ動画」に圧倒的クオリティの3D CGムービーを公開して話題となったクリエイターのIKEDA氏に、じっくりチェックしてもらった。

[ITmedia]
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先進的な独自の超解像技術が光る「FORIS FS2332」

 PC画面に限らず、動画やゲーム、写真、電子書籍と、さまざまな映像コンテンツを1台でキレイに楽しめる――そんなエンターテインメント向けのフルHD液晶ディスプレイが“こだわり派”のユーザーに受けている。何年も前からあった製品ジャンルだが、ここ2〜3年で急激にフルHD液晶ディスプレイの低価格化が進み、映像マニアだけでなく、一般層にも手が届きやすくなったことから、幅広いユーザーの注目を集めている状況だ。

 国内ディスプレイメーカーの雄、ナナオはこうしたエンターテインメント向けの液晶ディスプレイを早くから手がけており、2011年7月現在では「EIZO FORIS」ブランドを中心に充実したラインアップをそろえている。

 その同社が2011年夏の目玉として投入してきたのが23型フルHD液晶ディスプレイの「FORIS FS2332」だ。2010年11月に発売され、幅広い映像コンテンツへの対応力とリーズナブルな価格から好評を博した「FORIS FS2331」の後継機となる。

ナナオのエンターテインメント向け23型フルHD液晶ディスプレイ「FORIS FS2332」。多種多様な映像コンテンツに対応できる懐の深さは前モデルの「FORIS FS2331」譲りだが、モデルチェンジに伴い、特に“ネット動画”への適応力を大幅に強化してきた

 FS2331からの進化点は大きく3つ。1つめはEIZO独自の超解像技術「Smart Resolution」を初搭載したこと、2つめは液晶パネルをVA方式から視野角特性がより優れたIPS方式に切り替えたこと、3つめは調光範囲が広く省電力にも貢献する白色LEDバックライトを採用したことだ。

 中でも1番のポイントは超解像技術のSmart Resolutionで、表示内容に応じて動画・静止画の解像感補正を行い、クッキリとキレイ、かつ自然な映像を再現している。最近はテレビを中心として、PC向け液晶ディスプレイへの採用例も増えている超解像技術だが、かつての超解像技術は画面全体に一様に処理をかけるため、人物の肌が荒れ気味になってしまったり、PC画面ではテキストの輪郭が妙に強調されて読みにくくなったり、と使いどころが難しい面もあった。

 これに対し、Smart Resolutionでは、肌エリアを自動検出して適用範囲から除外し、髪や服に対してのみ超解像処理を施す「肌補正」、テキスト部分を自動判別して不要な超解像処理は行わない「文字補正」、動画領域のみを自動判別で超解像処理する「動画領域補正」という3つのオプション技術を標準装備している。これらの自動検出・超解像技術により、問題点を改善しているのが目新しい。

 特に文字補正と動画領域補正はナナオが特許出願中の先進技術となっており、これらは「ニコニコ動画」や「YouTube」といったネット動画共有サービスに最適という。

 ならば、実際にその超解像効果がどれほどの実力なのか、“ネット動画の達人”にチェックしてもらおうではないか。今回はニコニコ動画に投稿した映像作品が人気の3D CGクリエイターであるIKEDA氏を訪ね、プロのCG作家の厳しい目でFS2332の画質をじっくりチェックしてもらった。

FS2331より大幅に向上した解像感強調処理はクリエイターの目にどう映るか?

IKEDA氏。東京都出身のCGクリエイター。Shadeシリーズの深い造詣で知られ、Shadeシリーズのボックスアートやメインビジュアルも手がけるほか、ネット動画共有サービスでの活動も積極的に行う

 IKEDA氏は国産3D CGソフト「Shade」を使いこなすプロクリエイターだ。以前よりニコニコ動画に3D CGムービーを投稿していたが、2010年10月には超大作の「CORRUPTIONGARDEN-3DPV」を公開し、目の肥えたニコ動ユーザーから称賛のコメントを多数集めたことで、話題となっている。

 CORRUPTIONGARDEN-3DPVは、Caz氏が制作したボーカロイドの楽曲「CORRUPTION GARDEN」に乗せて、広大な宇宙空間でロボットに乗り込んだ2人の美少女が戦いを繰り広げるという内容のPV。女性キャラ2人の表情や髪の質感、衣装はもちろん、ロボットや巨弾戦艦の造形、ムービーの躍動感、カット割りまで、無料で投稿するムービー作品としては常識外れの完成度で、公開後すぐに「VOCALOID」カテゴリでランキング1位に躍り出た。

 その後、この女性キャラが「Shade 12」のパッケージに正式採用されたことに加えて、作品自体が「CORRUPTION GARDEN featuring 巡音ルカ」としてBlu-ray Disc/DVDでパッケージ販売されたことからも、高い人気が伺える。


 さて、そのIKEDA氏にFS2332を見てもらうにあたり、比較用として前モデルのFS2331も用意した。FS2331にはSmart Resolutionの前身ともいうべき、「Power Resolution」という解像感強調技術が備わっているが、こちらは超解像技術ではなく、シャープネス処理となる。とはいえ、単なるシャープネス処理ではなく、画像の輝度差を解析し、強調すべき部分にだけ適用するので、不要なノイズばかりが目立つことはない。

 FS2332のSmart Resolutionと、FS2331のPower Resolutionの違いは、別表にまとめた。Smart Resolutionでは、ノイズ成分やボケ量の推定により、ノイズを抑えつつ、前景と背景それぞれに適したフォーカス感を与えることで、Power Resolutionより解像感強調の効果が向上。さらに前述した肌補正、文字補正、動画領域補正の高度な自動判別により、表示内容に応じた最適な超解像処理を可能としている。

FS2332とFS2331が搭載する解像度強調技術の違い
搭載するモデル FS2332 FS2331
技術の名称 Smart Resolution Power Resolution
処理の内容 超解像技術 シャープネス強調
解像感アップ
ノイズ成分除外
前景・背景の処理分け
文字補正
肌補正
動画領域補正
備考 高度な自動判別によって、表示内容に応じて最適に超解像処理を行う 解像感は強調されるが、全画面表示のゲームや動画以外では少々使いにくい

 なお、今回の検証では、FS2332が持つSmart Resolutionの超解像効果を把握しやすいように、特別なコマンドで「デモモード」にセットした。デモモードでは画面の左半分が黄色い枠で囲まれ、このエリア内のみに超解像処理が適用されるため、画面の右半分(超解像処理オフ)と見比べることで、超解像の効き具合が確認できるというわけだ。

 さらに、動画領域補正をオンにすると、画面上で動画を表示している領域のみを自動判定して、その部分だけに超解像処理を行う。デモモードでは超解像処理が行われている部分が分かりやすいようにピンク色の枠で囲まれる。動画領域をリアルタイムで正しく認識しているかもモニタリングできるのだ。もちろん、この動画領域補正もオンにした。

IKEDA氏には、FS2332(左)とFS2331(右)を2台並べて見比べてもらった。DVI-Dの映像分配機でミラーリング表示している。FS2332はデモモードに設定しているため、黄色とピンク色の枠が表示されている

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2012年3月31日