PCでの作業効率をアップしたい場合、外付けの大画面ディスプレイを導入するのが効果的だ。しかし、単純に大画面なら万事うまくいく、というわけではない。大画面モデルだからこそ、表示品質、スタンド機構、疲れ目対策、省エネなど、さまざまなポイントにこだわりたいものだ。それでは、どのような製品を選べばいいのだろうか?
目の前にある画面を何となく見ていると気づきにくいが、PC作業の効率においてディスプレイの果たす役割は大きい。普段の作業で、画面が狭い、見づらい、目が疲れるなどの不満を感じたことはないだろうか。こうした問題は作業効率の低下を招き、目や首、肩への負担が健康を害する恐れもあるので注意が必要だ。言い換えれば、高品位なディスプレイを使うことで、これらの不満は解消できる可能性がある。
それでは、どのような製品を選ぶべきか。一般的にディスプレイの画面サイズが大きくなり、解像度が高まると、より多くの情報を一度に表示でき、作業効率が高まるといわれている。デジタルカメラの高画素化、映像コンテンツのハイレゾ化といったトレンドも後押しし、大画面・高解像度ディスプレイのニーズは年々高まりつつある状況だ。実際、ITmedia PC USERの読者アンケート(2013年2月実施)では、今後欲しいPC関連製品の2位に「24型以上のディスプレイ」がランクインした。
しかし、単純に大画面ならば問題解決かというと、疑問も残る。サイズが大きくなるほど設置の自由度は低下し、視点の移動量も増えるため、身体に負担がかからない自然な姿勢での閲覧が難しくなるだろう。大画面ディスプレイでは画面の端と端で明るさや色が違って見えるなど、視野角の問題もよりシビアだ。また、大画面モデルはそれなりに値が張ることもあり、従来以上にしっかりと製品を見極めたい。
チェックすべきポイントは、表示品質はもちろん、スタンド機構、省エネ、疲れ目対策など多々あるが、これらの要件に十分配慮した液晶ディスプレイとして、ベンキュー・ジャパンの「BL」シリーズが挙げられる。BLシリーズはもともとVDT作業(PCなどのディスプレイを用いた作業)での負担軽減をコンセプトとしており、長時間作業しても疲れにくい工夫を多数盛り込んでいるのだ。
BLシリーズはこれまで一般的なオフィスやホームユース向けのモデルのみだったが、先ごろCAD/CAMなどのグラフィックスワークを想定した27型のハイスペックモデル「BL2710PT」が登場した。今回はこのBL2710PTが、どのように作業効率を高め、またユーザーの身体にかかる負担を減らしてくれるのかを見ていこう。
BL2710PTにおける最大の特徴は、やはり2560×1440ドット(WQHD)表示の27型ワイド液晶パネルがもたらす広大な表示領域だ。標準的な1920×1080ドット表示の23型フルHD液晶ディスプレイと比較した場合、表示領域は約1.37倍、解像度では約1.78倍と、実に広々として気持ちがいい。画素密度も約109ppi(pixel per inch:1インチあたりのピクセル数)と、大画面ディスプレイとしては精細だ。
具体的な表示領域は596.7(横)×335.6(縦)ミリ。これはA3ノビサイズ(約420×297ミリ)を実寸表示したうえで、ツールバーを周囲に配置してもまだ余るほどの広さだ。A2(594×420ミリ)に縦がわずかに足りないと言ったほうが的確だろうか。この高い一覧性は、複数ウィンドウを並べてのマルチタスク作業、細かい表計算シートなどオフィススイートでの文書作成、そしてCAD/CAMソフトウェアなどのグラフィクスワークで威力を発揮すること間違いなしだ。
横に長い大型のワイド液晶パネルでは、視野角の狭さから、画面の左右で明るさや色味が違って見える問題も懸念されるが、BL2710PTはIPS系のAHVA(Advanced Hyper-Viewing Angle)液晶パネルを採用し、上下/左右とも178度の広視野角を確保している。実際に少し斜めから画面を見ても、コントラストや色度の変移が抑えられており、これならばグラフィックス用途でも満足できるだろう。
一般にIPS系の液晶パネルは構造上、高コントラスト化が難しいとされるが、BL2710PTはコントラスト比が1000:1(DCRにより2000万:1相当まで拡張可能)と高く、黒が引き締まった表示だ。その他の基本スペックについても、輝度は350カンデラ/平方メートル、応答速度は12ms(中間階調のGTGで4ms)、色域はsRGB相当(sRGBカバー率100%)、表示色は最大約10億7000万色(10ビットフルカラー表示にはソフトウェア側の対応も必要)と充実している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:ベンキュー ジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2013年12月31日