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» 2015年11月25日 10時00分 UPDATE

意外に知らないIT機器選定のコツ:ビジネスプロジェクター選びの落とし穴 それは「カラーの明るさ」 (1/2)

プロジェクターの性能を比較するうえで重要な「明るさ」のスペック。そこには意外な落とし穴が潜んでいる。

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プロジェクター選びで注意したいのは「明るさ」

 ビジネスプロジェクターを選ぶ際に重視する要素は何だろうか? 用途によって、持ち運びのしやすさや付加機能など注視するところはさまざまだが、最優先に挙げられるのは「解像度」と「明るさ」だ。どちらも画質、見栄えに大きな影響を与える要素となる。

 このうち、特に気を付けたいのが「明るさ」だ。例えば、製品カタログを見比べて十分明るいプロジェクターを選んだつもりが、実際に映像を投写したら予想よりも暗く、遮光に配慮が必要になった経験はないだろうか? また、写真や動画、カラーチャートを使って作り込んだプレゼン資料が、プロジェクターに映してみたら思うような色が出ず、かえって見づらくなって説得力を下げてしまったような経験はないだろうか?

 こうしたトラブルは、実は「プロジェクターの明るさ」というスペックを正しく理解していないことに起因することが多い。

カラーで目立つように仕上げたプレゼン資料。PCで資料を作っているときは色鮮やかな表示(左)だったのに、プロジェクターに映したら薄暗く色がぼんやりしてしまった(右)、といったトラブルはありがちだ

実際の投写映像ではどれくらいの差が出る?

 プロジェクターが投写する映像の明るさは、「有効光束(全白の明るさ)」と「カラー光束(カラーの明るさ)」に分けてチェックすることが必要だ。また、この2種類の明るさには、プロジェクター自体の「投写方式(3LCD、DLPなど)」が大きく関係してくる。詳しくは後述するが、まずは「百聞は一見にしかず」ということで、実際に2台のプロジェクターを並べて明るさを見比べてみよう。

 今回用意したのは、1台がエプソンの3LCD方式プロジェクター(全白 3000ml/カラー 3000ml)、もう1台が他の主要方式(単板DLP)プロジェクター(全白 3200ml/カラー 非公開)だ。スペック上の明るさ(全白:有効光束)が、ほぼ同レベルという点に注目していただきたい。現在市場に出回っているビジネスプロジェクターは、主にこの2つの投写方式を採用している。

 以下の写真は、左が3LCD方式、右が他の主要方式における投写映像だ。実際に2台を並べて最大の明るさで投写した映像をデジタルカメラで撮影している。

左が3LCD方式、右が他の主要方式(単板DLP方式)における投写映像(以下、同様)。カラーグラデーションの表示では、全体の明るさや色鮮やかさに大きな差が出ている
PowerPointの写真を使ったスライド表示。空の青さや気球の色鮮やかさで、未来の明るい事業計画をイメージしたスライドだが、どちらが意図通りに表現できたかは一目で分かるだろう
PowerPointのグラフを使ったスライド表示。白の面積が多い内容では差が縮まるが、グラフの色分けは左(3LCD方式)のほうが分かりやすく、視認性が高い

 結果はご覧の通り、一目瞭然だ。今回の比較では、他の主要方式のほうが有効光束(全白)の公称値で200ルーメン上回っているのだが、実際の印象は真逆であり、3LCD方式のほうがずっと明るい。

 3LCD方式は、明るく鮮やかな色彩を出しつつも階調の推移が滑らかだ。対して他の主要方式は、純白の部分は3LCD方式と同レベルだが、色が乗ると途端に暗くなる傾向が見られる。階調もやや不自然で、シャドーなどはつぶれがちだ。

 今回テストした2台でカラー情報の多いコンテンツを表示した場合、3LCD方式は照明を消灯しなくても色鮮やかで明るい投写映像になったが、他の主要方式はスクリーン周辺を消灯しなければ色がくすんで少々見づらくなってしまった。実は単板DLP方式は黒の締まりに優れるというメリットもあるが、完全に遮光せず明るい環境で使うビジネスプロジェクターの場合、その長所は発揮しにくいだろう。

 なお、実際に3LCD方式と他の主要方式でどれくらいの色が表現できているのか、その色再現域(色域)を3Dのモデルで示したのが以下の画像だ。

3LCD方式と他の主要方式における色域の違いを示すイメージ(3Dモデル) ※今回テストした2機種とは異なる

 このように3LCD方式は色再現できる範囲が広く、色鮮やかな発色が得られる。カラーの明るさに加えて、色域もここまで異なるのだから、投写される映像の見栄えにも差が生まれて当然だ。

 それでは、スペック上の明るさ(全白:有効光束)がほぼ同レベルの製品で、どうしてここまで見た目の鮮明さに差が出るのか、次のページで詳しく解説しよう。

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