もしもケーキ屋さんが「エコタンク」搭載モデルを使ったら――大容量インクでカラー印刷の負担を削減「エコタンク」搭載モデル活用事例(1)(1/2 ページ)

2年間インク交換不要を実現した「エコタンク」搭載モデルのモニター企画第一弾は洋菓子店。店頭POPやチラシ、納品書の印刷など、日々の業務にプリンタをフル活用する現場で、インクジェット複合機「EW-M660FT」の使用感を聞く。

» 2016年05月31日 18時00分 公開
[ITmedia]

洋菓子店舗の「エコタンク」搭載モデル活用事例

 2年間インク追加費用なしという画期的な大容量インクタンクの採用により、大きな話題を呼んだエプソンの「エコタンク」搭載モデル。PC USER編集部で実施した読者モニター企画でも非常に多くの応募が集まり、注目度の高さをうかがわせる。今回はその中から、千葉県成田市飯田町にある洋菓子店舗「ラ・クレマンティーヌ」で実際にエコタンク搭載のインクジェット複合機「EW-M660FT」を使ってもらい、その使用感を聞いた。

大容量のエコタンクを採用したエプソンのインクジェット複合機「EW-M660FT」

 クレマンティーヌという店名の由来は、同名のマンダリンオレンジからとったもの。このためか、ショップやWebサイト、ラッピングなどはオレンジを多用したデザインになっている。商品は、千葉県産を中心に厳選した材料で作ったマドレーヌ「もりのひ」、「佐原の大祭」独特の大きな拍子木をモチーフに作られたダックワーズ「ちゃき」、ロングセラーの一口サイズチーズケーキ「にこにこチーズケーキ」などを定番として据えつつ、四季折々の材料を用いたさまざまな洋菓子を製造・販売している。

洋菓子店舗「ラ・クレマンティーヌ」(千葉県成田市飯田町)

店頭POPやチラシの印刷に欠かせないインクジェットプリンタ

 洋菓子店だと、華やかさも求められる業種なので、店頭POPやチラシ類、カタログなどが思い浮かぶが、実際にプリンタにはどのような性能が求められ、どのように使われているのだろうか。同店の広報部長を務める保延知佐子さんにお話を伺った。

保延氏 そうですね。そうした販促物のプリントは主な用途の1つではあります。商品説明カードやカタログなどは、商業印刷にお願いすることもありますが、店頭のPOPやちょっとしたチラシだとプリンタで出力することが多いです。

保延氏 それと、原材料の都合で製造できる数や時期が限られるような商品もあります。こうした短期間の催事的な内容ですと、外部に印刷を発注しても間に合いません。質が高く、それなりの耐久性があるプリントが手軽におこなえるインクジェットプリンタは、やはり欠かせませんね。もちろん、カラー印刷ばかりではなく、モノクロ印刷の機会も多いですよ。受注メールや送り状など、事務的な面で業務を支えてくれています。

商品のチラシや送り状の印刷など、日々の業務でプリンタを使う機会は非常に多い

カラープリントのコストを抑えたい

 このように、ラ・クレマンティーヌにおいてプリンタは八面六臂(はちめんろっぴ)の活躍が求められるようだ。実際に使用しているという事務所を拝見したところ、EW-M660FTのほかにも、大判対応機などのプリンタがラックに収められていた。すでに一通りの環境はそろっており、機能もしているようだが、モニターに応募した理由は何だろうか?

「2年間インク購入の必要がない」というキャッチコピーに最初は半信半疑だった保延さん。実際に使ってみてインクタンクの大きさに驚いたという

保延氏 「エコタンク」搭載モデルの存在はテレビCMで知ったんです。2年間インクの追加費用がいらないということを聞いて、失礼ながら「いやいや、そんなに保つわけないでしょう」(笑)と。それでも「本当なら是非とも欲しい」とも思っていたので、ITmediaでモニター募集を見つけたときはすぐに応募しました。

保延氏 やはり、気になっていたのはインクコストですね。特にカラープリントのコストはかなり負担が大きいです。先ほどお話しした通り、当店でのカラープリントは販促物が主体になります。お客さまの目に触れる部分、表にでるプリントの枚数は1、2枚程度なのですが、作業全体を通してみるとカラーでの印刷量はすごく多いんですよ。デザインや色の出方を見ながら試行錯誤を行わないといけませんので、どうしてもプリント枚数がかさんでしまいます。

保延氏 カタログなどは商業印刷に発注することが多いですが、それでもデータを作成する段階で、アタリを付けるためのプリントは必要になりますから。モノクロプリントの場合はインクが1色ですので、私どものイメージでは1/4で済むと思っています。作業自体も、決まったフォームにテキストを入れて印刷するだけというケースが多いので、試し刷りの必要がありません。入力を間違えた時にプリントし直す程度ですから、使用頻度は多くてもトータルのコストはカラーに比べると軽いですね。

インクタンクの容量が大きいので交換の手間がない

 趣味で写真を印刷する場合でも試し刷りは必要になる。業務の販促物ともなれば、趣味とは段違いの入念さが求められる作業になることは想像に難くない。しかも、ラ・クレマンティーヌの店舗を拝見したところ、POPの点数は非常に多く、また手が込んでいる。これだけの数を試行錯誤して作成したとなると、かなりのコストが試作や失敗作に費やされたことだろう。

店内を見渡すとさまざまな商品POPであふれている。カラー印刷の品質もよいので、今後はこうした制作物を「EW-M660FT」で出力したい、と保延さん

保延氏 コスト以外で魅力を感じたのは、インクタンクの容量が大きいことですね。今までのプリンタだと、インク切れによって作業が中断してしまうことが多々ありましたから。取り分けて顕著だったのは、やはりカラープリントで、プリントサイズが大きくなると見る見るうちにインクが消費されてしまいました。少し印刷するたびにインクカートリッジの交換を行わなければならないため非常にわずらわしかったです。場合によっては次の日まで待たなければならなかったりして、それが解決できたのはすごくありがたいです。

 これまでのホームユースやスモールオフィス向けのインクジェットプリンタは、大きなインクカートリッジは同梱していない。このため、大量の印刷を行うと、保延さんが指摘した通り、度々カートリッジを交換する必要が出てくる。ましてや、ラ・クレマンティーヌでのカラー印刷は商品写真が欠かせないものが多いとのこと。イラストが数点載っているようなチラシよりもより多くのインクが消費されることになる。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2016年6月14日