まさしく“積み重ね”という表現がふさわしいレッツノートの20年“レッツ”20周年に寄せて(1/2 ページ)

モバイルノートの金字塔「レッツノート」が発売から20年を迎えた。ユーザーの声に向き合い、“モバイルPCのあるべき姿”を追い求めてきたその軌跡をテクニカルライターの浅井研二氏が振り返る。

» 2016年06月02日 10時00分 公開
[ITmedia]
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 パナソニックのモバイルPC「レッツノート」が、発売から20周年を迎えた。これまでレッツノートが歩んできた道のりには、もちろん紆余曲折(うよきょくせつ)もあった。

 しかし、これまでずっとその歩みを眺めてきた立場から、その軌跡をひと言で表すとすれば、やはりそれは“変化”ではなく、“積み重ね”という表現が最もふさわしいのではないかと思う。

レッツノート20年の歴史を受け継ぐ最新モデル「CF-SZ5」

 初代レッツノートと位置づけられる「AL-N1」が登場したのが、1996年6月。その後、トラックボール搭載の「CF-S21」(1998年発売)、PHSデータ通信対応モデルもラインアップされた「CF-A1」(1999年9月)、そして、新世代レッツノートとして現行全モデルの礎(いしずえ)となった「CF-R1」(2002年発売)を経て、ご存じの通り、現在でも着実にその歩みを続けている。もちろん、2016年の夏もフルラインアップを投入し、新たな1歩を刻んだ。

 誕生時点から、レッツノートという製品は、開発陣が自ら積極的にユーザーの声に耳を傾け、それに対して“技術”で応えるというかたちで生み出されてきた。それこそが前述の“積み重ね”が意味するところにほかならない。

歴代レッツノートの中で最もインパクトが強かった製品は、もちろん……

元ITmedia LifeStyle編集長、現テクニカルライターの浅井研二氏。これまで公私に渡る相棒として歴代レッツノートを使ってきた

 これまでに発表されたレッツノートの中で「最も印象が強い製品は?」と問われれば、多くの人が即座に「CF-R1」を挙げるのではないだろうか。それほどRシリーズの登場はインパクトが強く、製品の完成度もとてつもなく高かった。

 個人的にはそれ以前のレッツノートに対しても、ポインティングデバイス(つまり、トラックボール)へのこだわりという点で興味を持ち続けていたのだが、実際に初めて、しかも強い衝動にかられてレッツノートを自分で購入したのは、このRシリーズである(ノートPCの買い替え時期の関係で、モデルとしては2代目の「CF-R2」になったが)。

 すでにそれまでにも数多くのノートPCを代々使っていたが、この「CF-R2」ほど、とにかくどこへでも持ち歩き、いわば“ボロボロになるまで”使い倒した製品はない。

 当時と言えば、市場にあふれているのはA4サイズのノートPCばかりであり、重量は3キロ超が半ば当然、2時間もバッテリー駆動すればしめたものという時代。小型軽量のノートPCもあるにはあったが、性能面には目をつぶるしかない状況だった。

初代レッツノート「AL-N1」(左)と、その後のレッツノートの基礎となった初代“R”「CF-R1」(右)

 そんな中、真っ向から“モバイルPCのあるべき姿”を追求し、ビジネスの場において非常に実戦的な製品として仕上げられたのが「CF-R1」だ。B5サイズ以下、約960グラムという突出した小型軽量を実現しつつ、性能面でも妥協することなく、10.4型XGA液晶ディスプレイ、超低電圧版モバイルPentium IIIを搭載。しかも、それだけにとどまらず、標準バッテリーによる約6時間駆動というスペックは当時驚異的だった。

 ただ、そこまで完成度が高い製品をいったん生み出してしまうと、例えれば親を超えられないとでも言うべきか、通常は“そのあと”に困るはずだ。

 しかし、レッツノートの場合はそうならなかった。「CF-R1」でモバイルPCの要件として示した「軽量」「長時間」「タフ」「高性能」を、新モデルをリリースするたびに、しつこいほどにまで磨きをかけるとともに、それらの要素を最も重要な柱として必ず継承させながら、さまざまなバリエーションを生み出してきた。

 モバイルPCはどのような素養を備えるべきなのか。そして、そもそも、モバイルユーザーは何を求めているのか。

 パナソニックはそうした問題に真摯(しんし)に向き合うことで、モバイルPCの理想形をいくつも具体化させてきたわけだ。そして、そうした姿勢こそが、レッツノートが特にビジネスモバイルの分野において高い人気を誇り、「モバイルPC=レッツノート」といっても過言ではないほどの揺るがない地位を確立するまでに至った要因だろう。レッツノートはまさしく、日本が誇るべき製品だと断言できる。

現在の愛機は、どこでも、どんな姿勢でも楽に使える「CF-RZ4」。

 さて、“私とレッツノート”の関わりに話を戻すと、「CF-R2」を使い倒したのち、光学式ドライブ搭載、12.1インチWXGA液晶ディスプレイ、そして“超”長時間駆動で定番モデルとなったSシリーズなどを経て、現在では「CF-RZ4」をメインマシンとして愛用中だ。

 その理由は、「CF-R1」登場時の強烈なインパクトにいまだにとりつかれているから、とも言えるかもしれない。レッツノートはすでに「小さくて、軽いノート」というカテゴリには収まらない境地に達しているが、「CF-R1」のせいで(?)自分の中ではいまだに「レッツノート=とても小さくて、軽い」というイメージが真っ先に立ってしまう。

 そのため、B5サイズ以下、約745グラムと、その極地に達したRZシリーズに飛びついたというわけだ。原稿執筆だけではなく、画像制作なども含めて、日常のすべての作業を「CF-RZ4」でこなしている。

原稿を執筆する浅井研二氏。メインマシンとして「CF-RZ4」をフル活用している

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提供:パナソニック株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2016年7月1日

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