A5サイズの超小型ゲーミングPC「G-GEAR alpha」シリーズ徹底レビュー(2/2 ページ)

» 2018年03月28日 10時00分 公開
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ゲーミングPCとしての実力は?

 デスクトップPCとしては非常にコンパクトな本製品だが、ゲーミングPCとしての実力はどの程度のものだろうか。

 ここからは各種ベンチマークテストで性能をチェックしていきたい。最初に実行したのは3Dデータのレンタリング処理でCPU性能を測る「CINEBENCH R15」だ。結果は、CPUで939(cb)、シングルコア時で171(cb)となった。Core i5シリーズながら旧モデルの上位モデルCore i7-7700Kに迫る性能だ。

CINEBENCH R15のスコア

 実アプリケーションを動作させて総合性能を測るPCMark 10およびPCMark 8のテスト結果も見てみよう。PCMark 10のスコアは5105という高い数値になった。PC Mark 8のテストはHomeが5110、Creativeが4699、Workが4726。ストレージ性能も高いことから全体的な数値は高い。

PCMark 10のスコア
PCMark 10計測時のモニタリングデータ。CPU負荷が最も高い部分でも60℃程度の温度に収まっている
PCMark 8のスコア。左からHome、Creative、Workの結果

 続いて3DMarkの結果を見てみよう。ハイエンドゲームマシン向けのテストであるFireStrikeでのスコアは9889。4K解像度に対応したFireStrike Ultraでも2591、Fire Strike Extremeが5106、さらにDirectX 12対応テストのTimeSpyは3838という結果だ。

 この数値はGeForce GTX 1060の結果としては妥当なもの。小型ボディーということもあり、動作音も気になるところだが、CPUやGPUのファンが外部からの吸気がしやすい設計になっていることからファン音はあまり目立たなかった。リビングPCとしても十分に使えるレベルだろう。

3DMarkのスコア。左からFireStrike、同Ultra、同Extreme

3DMarkの結果。左からSky Diver、Cloud Gate、Time Spy

 続いてゲームベンチであるFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークを実行してみた。このベンチマークは2月に公開されたばかりのもので、4K画質とHigh Dynamic Rangeへの対応が行われており、従来のファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーター ベンチマークよりも負荷の高い内容となっている。

 設定は高品質、標準品質、軽量品質の3種類。画面解像度1920×1080フルスクリーン、高品質でのスコアは4094で評価は「普通」となった。同じく標準品質でのスコアは5823で評価は「やや快適」、同様に軽量品質でのスコアは7849で評価は「快適」という結果になった。前述のようにこのベンチマークの負荷は比較的重いので、この結果はかなり健闘している。

 ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーターベンチマークを高品質(デスクトップ)設定の1920×1080フルスクリーンで実行したところスコアは12914で、評価は「非常に快適」という良好な結果を出している。

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークのテスト結果。左から高品質、標準品質、軽量品質のスコア

ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーターベンチマークのテスト結果(最高品質、1920×1080ピクセル)

 最後はストレージ性能を計測するCrystalDiskMarkの結果だ。本製品は2.5インチサイズのSSDを使用している。搭載されていた製品はWDの「WDS250G2B0A」で接続はSerial ATA 6Gb/s。テスト結果はシーケンシャルリードが562.1MB/s、ライトは528.9MB/sと、Serial ATA接続のストレージとしてはほぼ上限に近い速度だ。なお、BTOではM.2接続のモデルも選択できる。

CrystalDiskMark 6.0.0のベンチマーク結果

ユーザー次第で幅広く活用できる高性能PC

 以上のテスト結果から、G-GEAR alphaは標準的なデスクトップPCに匹敵する性能を備えていることが分かる。Core i3-8100を搭載するベースモデルなら12万9800円(税別)からとコストパフォーマンスも高く、性能とコンパクトさを両立したいユーザーには強くオススメできる製品だ。動作音も小さいことから、リビングに設置して大型テレビでPCゲームを楽しむといった使い方が向いているように思う。

 メディアプレーヤー的な運用もオススメだ。筆者は普段からFire TV Stickを愛用している。これはAmazonプライムビデオなどを見る分には十分な性能だが、NASに保存している動画をネットワーク経由で再生するときは、DLNA対応ソフトウェアがこなれていないことからコマ落ちしたり、写真を見るだけなのに外部機器を見つけるのが遅かったりすることがある。また外部ソフトは標準のリモコンインタフェースと相性が悪いものも多い。

 G-GEAR alphaは見た目こそ小さいが、中身はデスクトップ並みの性能を有しているため、Windowsで再生可能な動画や写真、音楽なら間違いなく再生できる。またWindows PCなので対応アプリケーションも豊富だ。今はワイヤレスキーボードも充実しているので、メディアプレーヤーとしての操作も問題ない。

 ゲームもこなせる高い性能はもちろん、小型である利点を生かした幅広い運用に対応できるのも本製品の魅力だ。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2018年4月3日