タイルキーボードに刷新、クアッドコアCPUモデルも用意する主力ノート──「dynabook T451」:2012年PC春モデル
15.6型サイズのスタンダードノートPC「dynabook T451」は、性能別に3モデル/3カラーを用意する東芝の主力モデルとして、新キーボードの採用+一部スペックが強化された。
- dynabook 2012年春モデル第2弾全体の概要はこちら→23型REGZA PC、Ultrabookなど──東芝「dynabook」シリーズ新モデル第2弾
15.6型サイズの主力オールインワン、タイルキーボードに刷新
東芝の主力A4オールインワンノートPCとなる「dynabook T451」は、第2世代Core iシリーズを中心とする基本システムやボディデザインをこれまでの2011年秋冬モデルを継承しつつ、キーボードの刷新、CPU強化によるパフォーマンス向上など「より使いやすい」をテーマにした小リニューアルが行われた。
ラインアップはクアッドコアのCore i7-2670QM+8Gバイトメモリ+Blu-ray Discドライブ仕様の最上位モデル「T451/58E」、Core i5-2450M+4Gバイトメモリの標準モデル「T451/46E」、Celeron B815搭載の低廉モデル「T451/34E」の3モデル。モデル数は前モデルより減ったが、低廉/標準/ハイクラスと集約され、より分かりやすい分類となった。ボディカラーはこれまでと同じリュクスホワイト、モデナレッド、プレシャスブラックの3色を用意する。
発売は2012年2月下旬を予定。価格はそれぞれオープン、想定実売価格はT451/58Eが16万円前後、T451/34Eが13万円台半ば、T451/34Eが11万円前後。
最上位モデルT451/58Eの主な仕様は、CPUにCore i7-2670QM(2.2GHz/最大3.10GHz)、8Gバイトのメインメモリ、750GバイトのHDD、BDXL対応Blu-ray Discドライブ、1366×768ドット表示の15.6型ワイド液晶ディスプレイ、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN、130万画素のWebカメラ、HDMI出力、アナログRGB出力、USB 3.0×1、USB 2.0×2など。グラフィックス機能はCPU統合グラフィックス(Intel HD Graphics 3000)を用いる。標準/下位のモデルは、CPU(Core i5-2450M、Celeron B815)やメモリ搭載量(4Gバイト)、光学ドライブ(DVDスーパーマルチ)、ギガビット有線LAN非対応(100BASE-TX)などの機能差がある。
キーボードは「タイルキーボード」に、付属マウスは「ワイヤレスレーザーマウス」に刷新した。キーボードは、キー1つ1つが分離した“アイソレーションキーボード”とも呼ばれるデザインのもので、昨今のPCで採用例がかなり増えている。マウスは前モデルの光学式から、より利用範囲の広いレーザーセンサー搭載のワイヤレスマウスに切り替わった。
ソフトウェア面では130万画素Webカメラの標準搭載とともに「Skype」をプリインストールし、初心者でもビデオ通話をすぐ楽しめるよう学習できる「動画で学ぶSkype」や声でSkypeが起動する「てぶらナビ/シャトル」といった活用サポートソフトでネットコミュニケーションの利用シーンを提案する。また、東芝のREGZAシリーズ連携機能として、同社製テレビ/レコーダーで録画した番組を同一ネットワークにあるPCで視聴できる「レグザリンク・シェア」なども付属する。
OSはWindows 7 Home Premium(SP1)で、初回およびリカバリ時にユーザーが32ビット版か64ビット版を選択できる「セレクタブルOS仕様」を継承。オフィススイートはOffice Home and Business 2010(SP1)をプリインストールする。
本体サイズは380(幅)×250(奥行き)×22.7〜37.5(高さ)ミリ、重量は約2.5キロ。バッテリー動作時間はT451/58EとT451/46Eが約4.6時間、T451/34Eが約4時間。日中の電力需要が多い時間帯はAC電源からの供給をストップ、電力需要が減る夜間にバッテリーの充電を行う自動節電化ソフトウェア「東芝ピークシフトコントロール」も標準搭載する。
dynabook T451店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD / SSD | OS | 実売価格 |
dynabook Qosmio T451 | T451/58E (3色) | 2スピンドル | 基本性能強化、新キーボード | Core i7-2670QM (2.2GHz/最大3.1GHz) | 8GB (DDR3) | 750GB | 32/64ビット版 7 Home Premium (SP1) | 16万円前後 |
T451/46E (3色) | 2スピンドル | 基本性能強化、新キーボード | Core i5-2450M (2.5GHz/最大3.1GHz) | 4GB (DDR3) | 750GB | 32/64ビット版 7 Home Premium (SP1) | 13万円台半ば | |
T451/34E (3色) | 2スピンドル | 基本性能強化、新キーボード | Celeron B815 (1.6GHz) | 4GB (DDR3) | 640GB | 32/64ビット版 7 Home Premium (SP1) | 11万円前後 | |
dynabook T451店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV/オフィス | 重量 |
dynabook Qosmio T451 | T451/58E (3色) | 15.6型ワイド(省電力LED) | 1366×768 | Intel HM65 | BDXL対応 Blu-ray Disc | CPU統合 | ─ / Office Home and Business 2010 (SP1) | 約2.5キロ |
T451/46E (3色) | 15.6型ワイド(省電力LED) | 1366×768 | Intel HM65 | DVDスーパーマルチ | CPU統合 | ─ / Office Home and Business 2010 (SP1) | 約2.5キロ | |
T451/34E (3色) | 15.6型ワイド(省電力LED) | 1366×768 | Intel HM65 | DVDスーパーマルチ | CPU統合 | ─ / Office Home and Business 2010 (SP1) | 約2.5キロ |
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