新世代Atomを採用した低価格ミニノート――「dynabook N301」:2012年PC春モデル
「dynabook N301」は10.1型ワイド液晶を搭載するNetbookだ。春モデルではCPU性能やHDD容量が強化された。
- 2012年春モデル全体の概要はこちら→23型REGZA PC、Ultrabookなど──東芝「dynabook」シリーズ新モデル第2弾
実売5万円のNetbookがCPU性能を大幅に強化
東芝の「dynabook N301」は、1024×600ドット表示対応の10.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載するNetbookカテゴリの製品だ。2011年秋冬モデルとして投入した「dynabook N300」のボディデザインを引き継ぎつつ、この春モデルでは基本性能が強化されている。
特に目を引くのが、32ナノプロセスで製造されるAtom N2800(2コア/4スレッド動作)を採用した点で、動作クロックが従来の1.5GHzから1.86GHzに引き上げられた。これにあわせてCPU統合グラフィックスもGMA3150からGMA3650に強化され、HDD容量は250Gバイトから320Gバイトに増やされている。また、新たにインテル・ワイヤレス・ディスプレイにも対応した。なお、CPUの変更によりバッテリー駆動時間は標準で約6.5時間、大容量バッテリーパック(62Y)を利用時で約8時間とやや短くなった。
インタフェースは、マルチメディアカードリーダー、3基のUSB 2.0ポート、アナログRGB出力、音声入出力など。ネットワーク機能として有線LANとIEEE802.11b/g/n対応の無線LANを備える。液晶上部に30万画素Webカメラを内蔵するほか、パームレスト部のharman/kardonスピーカーなど東芝らしいこだわりも健在だ。
本体サイズは、標準バッテリーパックを装着した状態で約262.0(幅)×190.0(奥行)×16.6〜35.5(高さ)ミリ、重量は約1.36キロ。付属ソフトとしてMicrosoft Office Personal 2010(2年間ライセンス版)をプリインストールする。OSはWindows 7 Starter(SP1)。価格は5万円前後で2月下旬に発売される。
dynabook N301の概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD / SSD | OS | 実売価格 |
dynabook N301 | N301/02E (3色) | Netbook | 基本性能強化 | Atom N2800 (1.86GHz) | 1GB (DDR3) | 320GB | 32ビット版 7 Starter | 5万円前後 |
dynabook N301の概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV/オフィス | 重量 |
dynabook N301 | N301/02E (3色) | 10.1型ワイド | 1024×600 | Intel NM10 | ─ | CPU統合 | ─ / 2年版Office Personal 2010 (SP1) | 約1.36キロ |
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