あなたは1日に何回、iMessageを使ってコミュニケーションを取っていますか? iMessageとは、iPhoneやiPad、Macなどでやりとりできるインスタントメッセージのこと。「メッセージ」アプリでは青いふきだしで表示されるアレです。
iMessageを使って送ったあなたの言葉は、ある場所を経由して相手へ送られます。「あなたが挨拶するたびに」「あなたが返事をするたびに」「すべてがここへ送られます」。
Appleはアースデイにあわせ、再生可能エネルギーについて紹介したビデオ「iMessage - 再生可能エネルギー」を公開しました。動画説明文の「大切な誰かにiMessageを送るたびに、あなたは地球も大切にしているのです」とは、いったいどういうことなのでしょうか?
世界中にあるAppleデータセンターでは、毎日膨大な数のiMessage、Siriの回答、iTunesからの曲のダウンロードなどを処理しています。このビデオではデータセンターで使われる電力がすべて再生可能エネルギーでまかなわれていることを伝えています。つまり、Apple製品なら購入したあとも、環境に配慮しながら使い続けることができるよというわけです。
3月に開催されたスペシャルイベントにおいて、環境保護への取り組みを強くアピールしたApple。公式サイトの特設ページでは、すでに世界中にある同社施設の93%が、再生可能エネルギーで稼働していることを明らかにしています。
再生可能エネルギーといえば、クパチーノの新社屋「Apple Campus 2」も外せません。2017年1月の入居を目指し現在着々と建設が進んでいますが、こちらの電力も100%再開可能エネルギーだけでまかなわれる予定。
環境にやさしいオフィス作りのために、さまざまなアイデアが盛り込まれました。例えば、建物外には、日よけ樹木と果樹を含む8000本以上の樹木が植えられます。ネットに植物を絡ませて窓際に立てかけるグリーンカーテンは日本でも夏によく見かけますが、約71万平方メートル、つまり東京ドームおよそ15個分の敷地面積を誇るキャンパスでも同じ発想でやってしまうなんて、Appleすごすぎ!
また敷地内には世界最大級の太陽光発電装置を設置。窓の構造は建物の内部と外部で空気が自由に流れるようにし、1年の3/4を自然の空調で過ごせるようにします。
そういえば、Apple直営店のショップバッグが再生紙使用率80%の紙袋に切り替わるというウワサもありました。今のところまだ従来のビニールバッグが使われていますが、環境保護へ熱心に取り組むAppleなら、いつ再生紙の袋に切り替わったとしても不思議ではありません。
環境経営は近年、他のIT企業でも活発になっています。HPは4月27日に、グローバル業務において将来的に再生可能エネルギーを100%活用するよう目指すと発表しました。まずはグローバルの業務における再生可能エネルギーの使用割合を、2020年までに40%に拡大させる計画です。Appleを筆頭に、環境にやさしい取り組みが他の企業にも波及すればいいですね。
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