ついに来た次世代GPU! 「GeForce RTX 2080 Ti」「同2080」の性能を確かめる(2/6 ページ)
新機能は期待できるがコスパは悪い? 「GeForce RTX 2080 Ti」および「GeForce RTX 2080 」の性能をベンチマークテストで明らかにしていこう。
レファレンスクーラーがアップデートされデュアルファンへ
実際のGeForce RTX 2080 Tiと2080搭載カードを説明する前に、レファレンスカードとファウンダーズエディションの違いを説明しておきたい。
どうやら今回からファウンダーズエディションは、NVIDIAが独自に販売するものに限られるようで、グラフィックスカードメーカーから販売されるわけではないようだ。その点では、NVIDIAをメーカーの1つとみなし、そのOCモデルと考えることもできる。
ただし、レビュー用に貸し出されるのはファウンダーズエディションなので、ここで紹介するベンチマーク結果なども、OCモデルのパフォーマンスとして扱うのが妥当なのかもしれない。グラフィックスカードメーカーもOCモデルを中心に据えていることだろう。おそらく定格動作となるのは、小型PC向けや組み込み向けなど、特定用途を想定した製品になるのではないかと思われる。
それではファウンダーズエディションでGeForce RTX 2080 Tiと同2080を見ていこう。
レファレンスクーラーの見た目は大きく変わった。デュアルファンになったところが注目だろう。カバー部分も大胆にカットされているので、内部のヒートシンクが前部から後部までみっちり詰まっていることも見える。ヒートパイプとヴェイパーチャンバーも採用されているとのことだ。裏面にもバックプレートがあるのは従来同様。
マルチGPU機能のための端子に関しては、SLIからNVLinkへと変更された。これを搭載するのはRTX 2080 Tiと同2080のみでRTX 2070は非搭載とされる。形状は全く異なり、ブリッジに互換性はない。NVLink端子にはキャップが付いていた。
ブラケットの映像出力端子では、DVIがついに外され、代わりにDisplayPort over USB-Cが搭載された。VirtualLinkと呼ぶ次世代VRヘッドセット接続のためのUSB Type-C端子だ。HDMIとDisplayPortに関してはGTX 1000シリーズと同じ数だが、HDMIは2.0bとなり、DisplayPortは8K@60Hz対応の1.4aへとアップグレードされている。
補助電源コネクターは、RTX 2080が8ピン+6ピン、RTX 2080 Tiは8ピン2基だ。GTX 1080は8ピン1基で手軽だったが、RTX 2080は消費電力増もあり6ピンが追加されたのだろう。ただし、以前の同セグメントGPUも8+6ピンだったこともあり、出力500Wを超える電源の多くが8+6ピンに対応しているのでそこまで問題にはならないはずだ。
このようにレファレンスクーラーもかなり気合いの入った設計だ。
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