Amazon Echoと連携可能なタスク管理ツール「Any.do」を試す:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/2 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は「Amazon Echo」のリスト機能を拡張できるタスク管理ツール「Any.do」を試してみた。
Amazon Echoから追加したタスクを手軽に活用できる
では早速使ってみよう。Alexaから、通常通り「アレクサ、○○を買い物リストに追加して」と呼びかけると、Alexaの買い物リストにそのタスクが追加されるのだが、この時点で、Any.doの中にあるAlexa Shopping Listというリストにも同じタスクが追加される。
後は通常のタスクと同様に、締め切り日を設定したり、タグをつけたり、リマインダーを設定したり、あるいは別のリストに移動させて管理したりと、さまざまな活用が可能だ。Alexaのリストは、タスク管理ツールとして見ると機能面で不満も多いが、こちらであれば十分すぎるほど高機能だ。
このAny.doアプリで行った操作はAlexa側のリストにも反映されるので、すでに完了した項目をリストから削除するなどのメンテナンスにも利用できる。現状、音声操作でタスクを削除することはできないので、この機能のニーズは高いはずだ。試した限りでは動作もシームレスで、タイムラグもほとんど感じない。
また(筆者にとっては)最大の懸案である、買い物に行った先でリストを参照する場合も、スマホアプリを立ち上げるだけですぐに表示できる。Google Homeのタスクリストは、まれにセッションが切れていて表示できず、その場でGoogleへのログイン操作を強いられることがあるが、アプリを使うこちらの方式ならば、そうしたトラブルも起こりにくそうだ。
一時的に処理するタスクの管理にお勧め
Any.doというタスク管理サービスは、繰り返しのタスクを登録する機能がやや弱く(リマインダーとしては登録できる)、日々使うあらゆるタスクを管理するには少々不向きなのだが、その点、スマートスピーカーから追加するタスクはどれも一時的なタスクばかりと考えられるので支障はない。一時的なタスクはAny.do、リピートタスクはそれ以外のタスク管理ツールと、分けて利用するのがよいだろう。
Any.do自体、Web版は完全に日本語化されておらず、一部のメニューは英語表示のままであったり、年月日のフォーマットがMM/DD/YYもしくはDD/MM/YYのいずれかしか指定できないといったり、日本での利用に完全に準拠できていない部分があるが、Alexaと連携して使える機能だけであれば、それほど違和感は感じない。
Any.doは、上位に有料プランも用意されているが、今回紹介した範囲の機能であれば無料で試せるので、利用にあたってのハードルも極めて低い。Amazon Echoでリスト機能を活用している人はもちろん、これから使うという人、1度使ったが挫折してしまったという人は、ぜひ試してみてほしい。
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