
ThinkPad X31 2672-CBJ:ビジネスツールとしての完成の域に達した1スピンドル機
日本アイ・ビー・エム
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上位機種なみのパフォーマンスを求めるユーザーに

そんな本機の数少ない弱点は、やはりその重さだろう。1.6kgをわずかに超える重量は、12.1型クラスが4セルバッテリで1〜1.1kgのレベルに達していることを考えると、6セルバッテリ(4セルに比べて110グラムほど重くなる)や、しっかりした筐体などを勘案しても多少見劣りする。なにしろ、重さに関しては前シリーズとほとんど変わっていない。


本体のサイズは273(W)×223(D)×24.9〜30.2(H)mmで、見た目の印象よりもずっとコンパクト。重量は約1.64kgで、12.1型クラスの他の製品に比べると多少見劣りする(クリックすると拡大します)
※カメラ位置などの関係で、実際のサイズとはやや違った見え方になる場合があります
もちろん、IBMの開発陣が何もしなかったわけではない。頑強さのアップやパラレルポートの追加(これは日本以外のユーザーからの要求とのことだが)、より高発熱なCPUを搭載しても静かで快適な操作性を実現することなど、より高いハードルを設けた上での1.6kgである。
そのため、このクラスでは最速クラスとなるCPUを搭載し、ハードディスクも最近の流れに逆らって、容易に交換が可能な9.5mm厚2.5型ドライブを採用。キーストロークも2.5mmを確保している。グラフィックチップに多少古さは感じるものの、上位機種並みのパフォーマンスをコンパクトなボディに詰め込んだ。
そこまでのパフォーマンスは必要ない。もっと軽い製品が欲しい。そう思うのであれば、他の選択肢を当たるほかない。しかしトップクラスのパフォーマンスとバッテリ性能を実現しつつ、高い携帯性が欲しいと思うならば、ThinkPad X31は検討リストから外せない一品と言えるだろう。価格的にもX30に比べ、若干買いやすくなっている。
参考ベンチマーク値


「PCMark2002Pro」と「3DMark2001SE」のペンチマークテスト結果
[本田雅一, ITmedia]
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