> レビュー> デジタルカメラ 2003年5月14日 18時34分 更新

Optio S:世界最小最軽量の超コンパクトデジカメ
ペンタックス

前のページ3/4次のページ

小さいが多彩な機能を持つ

 Optio Sは、シャッターボタン横の電源ボタンを押すとスイッチまわりが緑色に光って電源が入る。面白いのは、電源ボタンを長押しするとボイスレコーダとして起動すること。その場合は電源ボタンまわりが赤く光り、簡単なボイスレコーダとしてすぐ使えるのだ。

シャッターボタンの横にある電源スイッチはカメラモードは緑色に、ボイスレコーダーモード時は赤く点灯する。このギミックはかなか楽しい。レリーズはやや固め

 電源オンから撮影可能までは4秒ちょっとかかる(初期設定時)。レンズのせり出し自体は2秒もあれば終わるが、そのあと液晶モニタが点灯して撮影可能になるまでさらに待たされるのだ。超小型機としてはそれが残念な点(起動画面表示と起動音をオフにすると、約1.8秒に短縮できる)。それ以外は非常に高速で、レリーズタイムラグも約0.01秒を誇るなどストレスは感じない。

 撮影機能は超小型機の割にはなかなか豊富。マニュアルフォーカスやAFのスポットを好きな場所にセットできる機能や、ISO感度変更、カスタムホワイトバランスなど多彩だ。マニュアル露出こそできないものの、フルオートでは思ったようにいかないときに補助的に使うには十分。シャープネス、彩度、コントラストを3段階で調整する機能も持っている。

 ただ、この十字スティックは使いづらく、慣れないと誤操作をしてしまう。薄さ優先の結果だろうが少々残念だ。

小さいながらも右手親指を置くスペースがちゃんと作られ、持ちやすいように窪みもつけられているのはさすが。よく考えられているのがわかる。ただし、十字スティックはちょっといただけない

 十字スティックを下に倒すとバーチャルモードダイヤルが画面に現れる。するとプログラムオートのほか、風景・花などのピクチャーモード、夜景、動画、パノラマアシスト、3D撮影、デジタルフィルタなどから選ぶことが可能。デジタルフィルタでは白黒やセピア、赤、青、緑など各色のカラーフィルタがある。Optio33Lに比べると少ないが、このサイズとしては十分な機能といえるだろう。

十字スティックを下に入れるとこのようなヴァーチャルモードダイヤルが現れる

 ただ、ライバルが多いジャンルでもあり、Optio Sにも軽さ・小ささ以外のプラスαの魅力が欲しかったのは確か。とにかく小さくて軽いデジカメが欲しいという人にはイチオシだが、そうでなければライバル機と比較して、自分に合う製品はどれかを吟味してからにしたい。デザインや機能からすれば、スーツのポケットに入れておき、仕事用のちょっとした写真やボイスレコーディングに使う、ビジネスマンのポケッタブルデジカメという路線が一番似合いそうだ。

[荻窪圭, ITmedia]

関連リンク
ペンタックス ホームページ
ペンタックス 製品インデックス
ペンタックス オプティオS 製品情報

前のページ | 3/4 | 次のページ


モバイルショップ

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!