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2003年6月9日 06:34 PM 更新
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特集「Think」って何?
Thinkは細部に宿る〜ThinkCentre S50の場合(2/2)
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昔ながらのキーボードが復活!? こだわりの設計もマル
「ThinkCentre S50」に標準付属しているキーボードは、昔のIBMキーボードをイメージして作成されたものとなっている。軽量ながらも、鉄板を入れることにより強度を持たせたるキーボードは、キータッチの感触がよく、カチカチという音とともに快適なタイピングを行える。さすがに「昔のキーボードとまったく同じ感触」とはいかないが、叩いていて心地のよいキーボードであることは間違いない。
そのほか、排気を真上に行う「エア・アップフロー設計」、静音設計の「サイレントファン」など、細かな部分にも“Think”ブランドらしいこだわりを感じることができる。
基本性能に問題なし、グラフィックス性能もなかなか
ここまでは筐体やキーボードなど外面的なことについて述べてきたが、「ThinkCenter S50 8131-1AJ」のパフォーマンスについても簡単に触れておこう。とはいえ、光学ドライブ以外の性能は、スペックを見ただけでも十分なパフォーマンスを有していることがわかる。念のため、こちらに「PCMark2002 Pro」によるベンチマークテスト結果を示しておこう。
「PCMark2002 Pro」の結果
また搭載されているCPU「Pentium 4 2.40C GHz」が、ハイパースレッディングテクノロジ対応していることも忘れてはいけない。仮想的にデュアルCPUのような効果を得られるため、マルチCPUやマルチスレッドに対応したアプリケーションでは処理速度の向上が期待できる。
3Dグラフィックス性能を測る「3DMark2001 SE」によるベンチマークテスト結果も(チップセット内蔵グラフィックスにしては)なかなかの成績である。最新の3Dゲームなどを楽しむには少し厳しいかもしれないが、ちょっとした3Dゲームならば十分に楽しめるだろう。
バックアップ&リストアソフトがバージョンアップ
「ThinkCentre S50」の魅力は、IBM製の豊富なサポートソフトにもある。特に今回のモデルでは、新登場の「Access Support」「Rapid Restore Ultra」が搭載されている。
「Access Support」は、トラブルや設定変更を自動的に行う「自動ソリューション」や「保護と復元」、「ソフトウェアの更新」などの機能が用意している。ソフト面から日々のメンテナンスを充実させるツールとして、おおいに活用できるだろう。
「Access Support」の「自動ソリューション」は、Webからデータをダウンロードして更新することが可能。新しい自動ソリューションも即座に利用可能となる
アプリケーションなどに障害が生じた場合に、過去の正常な状態に復帰できる「保護と復元」。日付と復元ポイントを選択するだけの簡単操作で利用できる
「Rapid Restore Ultra」は、以前からあったバックアップソフト「Rapid Restore PC」を大幅にリニューアルしたもの。GUIメニューの改善、バックアップイメージ取得の簡略化などにより、さらに手軽にバックアップイメージの作成、復元が行えるようになった。
「Rapid Restore Ultra」は、用意されているウィザードの指示に従っての導入する
導入後はいつでも手軽にバックアップを作成することが可能となる
もちろん、バックアップしておいたデータの復元もGUIインタフェースで手軽に行える
USB 2.0を8ポート装備、ギガビットイーサネットにも対応
最後に「ThinkCentre S50」が搭載しているインタフェースを紹介しておこう。デスクトップPCだけあって、装備されているインタフェースは充実している。なかでもUSB 2.0は、前面×2、背面×6の計8ポートが装備されている。これだけのポート数があれば、もうUSBハブなど必要ないと言って差し支えないだろう。またシリアルインタフェースも2つ用意されている。LANは1000BASE-Tにも対応している。
いっぽうIEEE1394端子やS/PDIFの装備は無し。このあたりはビジネスモデルらしい、といえるであろうか。
本体背面には、電源、PS/2×2、USB 2.0×6、パラレル、ライン入力、ライン出力、ディスプレイ、LAN、シリアル×2が配置されている
順次掲載予定