> レビュー 2003年7月7日 03:27 PM 更新

CONTAX Tの系譜に連なる最高級コンパクトデジカメ
京セラ CONTAX TVS DIGITAL(3/4)

製品写真
総合評価7
画質9
カメラ性能8
デジタル性能7
デザイン・インタフェース7
機動力6
レイティングポリシー

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ボディはチタン合金製で手触りは良好

 ボディは、最近のコンパクト機に比べるとひと回り大きい(35ミリフィルムコンパクトカメラとほとんど一緒)が、マニュアル系ハイエンド機に比べると小ぶり。スクエアで収納時はフラットになるので持ち歩きやすいし、シンプルでカッコいい。ただ、CONTAX Tシリーズを意識しすぎたためかレンズが中央やや右手寄りにあって指が当たりやすく、グリップの凹凸もないので右手だけで持つとやや不安に感じる。


まさにCONTAX Tそのままという正面。レンズがややグリップ側に寄っているのが気になるが、スタイルとしては完璧といっていい



厚さは3センチ強とやや厚め。この写真を見ると本当にフラットなのがよくわかる。ストラップ穴は右側の下部角に付いている


このデザインもCONTAX T3そっくり。撮影情報が見える液晶モニタ、小さいがしっかりした撮影モードダイヤル、軽めのシャッターボタンが並ぶ

 シャッターボタンは押しやすいがやや軽く、半押しのつもりでシャッターを切ってしまうことがままあった。好みもあるだろうが筆者にはやや軽すぎるか。

 電源スイッチは背面にあり、中央が赤くペイントしてあって目立つ。起動は実測で約5秒。終了は約3秒だが、撮影後はデータを全部書き込まないとレンズが引っ込まないこともあり、使っているとすごく遅く感じる。最新の10Mバイト/秒の書き込み速度を持つSDカードを使っても、速度は今ひとつだ。そのスタイルを考えると、起動や終了、データの書き込みをもう少し高速化してほしい。

 CONTAX Tのイメージをできるだけ踏襲しつつデジカメ化したことがうかがわれるが、レンズは確かに素晴らしいけれども、総合的な画質は同等価格帯の他のデジカメに比べて圧倒的にいいというほどではなく、大きさもやや中途半端。CONTAX Tのイメージのデジタル版が欲しいという人にはいいだろうし、価格も(CONTAXブランドとしては)手頃だ。

 しかし、もっと高くてもいいから、その分CONTAXならではの圧倒的な性能を実現してほしかったという気はする。初めて銀塩のCONTAX T(特にCONTAX T2)が出たときは、単焦点で10万円もしたのにその存在感は際立っていた。そのデジタル版なら、それこそ20万円近くになってもいいから、その分あらゆる面で高性能な静止画撮影に特化したデジカメを求めてもいいのではないかと思う。

[荻窪圭, ITmedia ]

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