あやまっちゃうぐらい、静かです――Power Mac G5速攻レビュー(5/6)
次は、iTunes 4.0.1でCDをMP3あるいはAACにエンコードする速度を比較した。CDから直接だとドライブの読み込み速度が律速段階になってしまうので、データを一度ハードディスクにコピーしてから圧縮している。比較対象は、Power Mac G4 450MHzデュアル。iTunesの圧縮はマルチプロセッサ対応なので、デュアルマシンだと少し有利のはず。曲は「Light of Love(坂本真綾)」、7分54秒の穏やかな曲だ。数字は実時間の何倍の速度で処理できたかである。MP3は、固定ビットレート(iTunesの設定でいう「良音質」)。
20倍というのは、60分のCDなら3分でエンコードできてしまう計算だ。と言いたいところだが、先ほども書いたようにドライブの読み込み速度に足を引っ張られてしまうため、実際にはそうはいかない。CDから直接のエンコードだと、Power Mac G5でも9倍程度にしかならないようだ。 ところで、これをやっていて分かったのだが(Photoshopのインストール時にも気が付いたけれど)、Power Mac G5のDVD-R & CD-R/RWドライブ(SONY DW-U10A)は、かなり大きい音がする。静かなマシンだけに、これは目立つ。惜しい。
今、Macintoshを使う一般的な処理の中では、DVDに焼くための動画のMPEG2エンコードが一番時間のかかるものかもしれない。というわけで、iDVDでの圧縮時間を計ってみることにした。元はDVカメラで撮影した58分の動画。iMovie 3.0.3で取り込み、11個のチャプターに分けて、iDVD 3.0.1で書き込んでみた。 「作成」を押してディスクを入れると、「残り時間 110分」と表示される。あれ? ちょっとこれはかかりすぎじゃないかなぁと思いながら、ストップウオッチを押して様子を見ていた。 その結果は、データの圧縮が終わるまで66分、書き込みが終わるまでで81分。一方Power Mac G4は、圧縮が終わるまで122分、書き込みが終わるまでで186分だった。なお、Power Mac G4に入れているドライブ(パイオニア「DVR-104」)は4倍速対応ではないので、書き込みが終わるまでの差には大して意味がない。
ところで、Power Mac G5には、Power Macでは初めて前面にもFireWireとUSBポートが用意された。DVカメラをつなぐのに使ったけれど、やっぱり便利だ。なんで今までアップルはこれをやらなかったんだろう。
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