> コラム 2003年10月17日 05:48 PM 更新

ケータイ早打ち記者、手帳CLIEを使う(2/2)


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手書きメモ機能「CLIE Memo」の間違った使い方

 デクマ手書きや変換機能は便利で楽しいが、入力のスピードや誤認識のイライラを考えると、手書き文字をそのまま入力できたほうがありがたい。そんな機能を探していたら、「CLIE Memo」なるものを発見。スタイラスや指でなぞった形をそのまま認識・記録できる直接入力の機能だ。これなら略字や自分にしか読めない汚い字もそのまま入力できるし、ペンの太さや色も変えられる。

 CLIE Memoを使って色々書いているうちに新たな楽しみ方を見つけた。何も、文字だけを入力する必要はない。Tablet PC同様、図でも絵でも、何でも描けるのだ。夜中1時のファミレスで、小さなPDAに向かって黙々と絵を描きはじめた記者。た、たのしい……。

 端から見れば“デキるビジネスパーソン”もしくは“闘うIT戦士”にしか見えないはず。どんなに妙な絵を描いていても全く恥ずかしくない。記者の“絵心”はヒートアップ、「Tablet PCといえばZDちゃんだから……」と呟きながら大作を描き始めた。ところが、「さて、中華キャノンでも描き足すか」と思ったところで「ページのメモリー不足」という無情なメッセージが。1ページにはある程度の容量までしか書き込めず、それをオーバーするとこのエラーが出るようだ。さすがに、絵を描くためではなくあくまでメモ機能。本格的な創作(?)には向いていなかった。


256色モードと細ペンを使えば“本格的”な絵まで描ける。描き込みすぎて容量をオーバーすると右のようなエラーが出てしまう

紙の手帳にはできない、CLIE的スケジュール管理

 中華キャノンを描けなかった悔しさから手書き入力機能をほっぽり出し、スケジュール機能を試すことにした。とはいっても、入力すべき予定も特に思いつかない寂しい記者。仕方なく、自分の誕生日を入れてみた。「書かなくてもイヤでも覚えている予定」なだけに入れるのも空しいが、背に腹は代えられない。

 今年の記者の誕生日は祝日なのだが、CLIEのカレンダーは祝日も平日と同じ扱いで同じ色。祝日名も書いてない。休みの予定が分かるのは、紙の手帳では常識。これでは価値も半減だ。

 とはいえ、1日のスケジュール・一週間分のスケジュール一覧・1カ月分の一覧・1年分の一覧と切り替えて見られるのはありがたい。紙の手帳を買うとき迷うのは、見開き何週間分表示のものにするかということ。

 1カ月分一覧表示のものは見やすいが、エリアが小さすぎて書きにくい。見開き1、2週間ぶんのものは欄が大きすぎてもったいない。1カ月表示と週間表示併用型のものだと、同じ予定を2カ所に書かねばならず面倒。CLIEなら一カ月表示から1週間表示や1日表示に自在に飛べて、一度入力すればどのモードからでも予定を見られるので便利だ。


1カ月表示画面。予定がある日には黒い四角が表示され、タップすると予定の内容を見られる。左下のコマンドから1日の表示、1週間の一覧表示などに飛べる

 また紙の手帳にないもう一つのメリットは、いつからでも使い始められること。紙の手帳は1月始まりと4月始まりがほとんどで、少しタイミングが遅れるとラインアップは激減するし、はじめのほうは既に過去になっていて使えない。この点はCLIEに軍配が上がる。

 PCとの同期機能「HotSync」を使えば、PC側で入力したアドレスやスケジュールをCLIEに送りこむこともできる。こういった機能は人によっては便利に使えるかもしれないが、アドレスは携帯電話で管理し、PCで書き込まねばならないほど複雑な予定もない記者には「まだ早い」機能に思える。

 さらにはHotSyncを使ってWebサイトからアプリをダウンロードできるらしいが、わざわざ手帳をUSBでつないでHotSyncしてダウンロードして……というのは面倒に思える。小学生の頃、自分をモデルにして「めんどうくさいさん」という小説まで書いた、筋金入りの面倒くさがりな記者には、これほど多彩な機能は必要なさそうだ。

それでもCLIEが欲しい理由

 及川光博を一発変換するATOKや、表示が便利なスケジュール機能、手書き入力機能など、魅力的な機能を備えた手帳型CLIEなのだが、余計な機能も多い。さらに値段も2万円弱と少し高すぎる。紙の手帳は数百円からせいぜい数千円買えるので、その10倍以上のお金を出すのはかなりためらわれる。

 もっと機能を絞ってスケジュール、Todo、メモ帳、手書きメモくらいにして、値段も1万円弱くらいなら買っていいと思えたかもしれないが……。人生総IT化を目指して戦うIT戦士の記者とて一介のサラリーマン。使わない機能に余計なお金を払う余裕がないのが悲しいところだ。

 それでも「CLIE、買っちゃおうか」と思わせるのは、CLIE Memoの存在だ。出先でも抵抗なく恥ずかしい落書きができる「この機能のためだけに買うのもアリかも」と、ちょっと悩んでしまうダメIT戦士の記者なのだった。



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[岡田有花, ITmedia ]

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