> レビュー 2003年11月7日 06:21 PM 更新

大ヒット薄型コンパクトズーム機のマイナーチェンジモデル――カシオ EXILIM ZOOM EX-Z4(2/4)


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薄型コンパクトボディにズームデジカメの基本性能をすべて搭載

 ではEX-Z4の基本性能を詳細に見ていこう。

 レンズは3段沈胴式の3倍ズームレンズで、35ミリフィルム換算で35〜105ミリ相当。明るさはF2.6〜4.8で、一般的なコンパクトデジカメと同じだ。CCDは1/2.5インチの400万画素。サイズはEX-Z3と同じで、画素数は320万から400万に増えている。

 撮影距離は、標準モードで約40センチから、マクロモードでは6センチからピントが合う。ただしマクロモードではズーム域が制限されて1.8倍相当となる。このあたりはOptio S4と異なる点だ。

 ホワイトバランスは、オートのほかプリセット4種類とマニュアルを備える。カシオのデジカメ全体に言えることであるが、オートホワイトバランスがデリケートで、屋外での撮影でもちょっとした環境の変化で色がずれるし、屋内で色温度が低い環境になるととたんに追従しなくなり、「太陽光」のホワイトバランス設定で撮った場合と同じように赤くなってしまう。ちょっと残念だ。この辺は「EXILIM EX-S20」のレビュー記事を参照してほしい。

 ホワイトバランスがずれるのがイヤなら、マニュアルで設定しよう。とくに屋内で小物を撮る時は、手近な白いものでホワイトバランスを合わせた方がよい。ホワイトバランス設定はメニューの一番下にあるのでたどり着くまでキーを何度も押さねばならないが、プレビュー画面を見ながらセットできるので非常に使いやすい。

 ISO感度は50/100/200/400。前述したように、EX-Z3では200までだったのが400までに上がっている。なお、ISO400は多少画像にノイズが乗っても高感度で撮りたいという人向けのモードで、できればISO50か100で撮りたいところだ。

 基本画質は非常にナチュラルで鮮やかだ。従兄弟機のOptio S4は原色系、とくに赤の彩度を上げたチューニングになっているのに対し、EX-Z4はあまり色の誇張はなく、全体的に自然な発色になっている。ディテールも比較的自然だ。

 AFはEX-Z3と同様に高速だが、EX-Z3ではよく見られた、ピントがうまく合わずに諦める(AF枠が赤くなる)ケースが減ったようだ。この点でも進化の跡が見られる。

ボディサイズと見やすさのバランスが絶妙の2インチ液晶モニタ

 背面は、全体の2/3くらいを2インチの液晶モニタが占めている感じである。液晶モニタの左上に小さく光学ファインダーがあり、モニタの右側に各種ボタンが配置されている。操作系が右に寄っているため、グリップした時に親指がボタンに当たることがあるし、片手で持ったままメニュー操作するのも難しい。


「MENU」「DISP」の両ボタンや円形十字キー、ズームレバーなどの操作系は右側に押しやられているが、液晶モニタの見やすさを考えると致し方ないところか

 しかしそれ以上に、2インチの液晶モニタのメリットは大きい。1.5インチや1.8インチの液晶モニタよりも一回り大きくて見やすいからだ。撮影時には撮影セッティングのほか、露出チェック用のヒストグラムや構図の水平・垂直確認用のグリッドを表示できる。スライドショーやカレンダー表示(画面にカレンダーが表示され、写真を撮った日にはサムネイルがカレンダー上に表示される)機能も装備している。

 操作ボタンは非常に少なく、「MENU」と「DISP」ボタンのほかは、中央に「SET」ボタンを配した円形十字キーとズームレバーのみ。円形十字キーの上下にはマクロモードと発光モードの切り替えが割り当てられており、左右は自由にカスタマイズできる。撮影モードの切替や露出補正に割り当てるのが一般的だ。

[荻窪圭, ITmedia ]

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