> レビュー 2003年11月13日 09:19 AM 更新

ソニーが作った大人の薄型コンパクト――サイバーショット DSC-T1(1/4)

ソニーが薄型ズームデジカメを作るとどうなるか。その回答として投入されたのが「サイバーショット DSC-T1」だ。薄型、大画面液晶、高速レスポンスという2003年の流行をきっちりと押さえた、シンプルでスマートな大人のデジカメに仕上がっている。

トレンドをきっちり押さえたサイバーショットの新シリーズ

 デジカメにはその年の流行スタイルというものがある。デジカメのスタイルにはデジカメ関連技術の動向が大きく影響するため、結果として似かよってしまうからだ。あるメーカーのデジカメで画素数が上がれば別のメーカーのデジカメも画素数が上がり、バッテリーの持ちがよくなればどれも駆動時間が長くなり、沈胴が高速なレンズが登場すればいずれも起動時間が短くなるという具合だ。

 しかし、カメラとして最低限必要な画素数や画質、ボディサイズ、バッテリーの持ち、起動時間といった要素は、昨年の時点でだいたい一定のレベルに達した。今年はそれに何をプラスアルファするかが勝負になったのだ。メーカーやモデルによって何をプラスしてくるかが違っているのが、2003年秋冬モデルの一番の面白さと言ってもよい。

 ソニーはそれにサイバーショットの新シリーズで答えてきた。「サイバーショット DSC-T1」(以降T1)である。このデジカメのポイントは次の3つの流行をうまく押さえた点にあると思ってよい。

 一番目は薄型。薄型デジカメは最近の流行であるが、ソニーはどちらかというと、厚さよりも高さを抑えた「スティック型」をウリにしてきた。それに対してT1は薄さ最優先の設計になっている。

 二番目は大画面液晶。2003年は、春先にリリースされたカシオの2インチ液晶搭載の「EXILIM ZOOM EX-Z3」を筆頭に、大きな液晶を搭載したモデルが注目されている。T1は京セラの「Finecam L3V/L4V」に続いて、業界でもっとも大きなサイズの2.5インチ液晶パネルを採用している。

 三番目は高速レスポンス。コンパクト機は2秒以下の起動時間でないと許されないほど高速化が進み、それが今年最大の流行と言ってよいほどになっているが、T1もそれに漏れず起動からオートフォーカス(AF)までが全体的に高速化され、快適になっている。

 さらに、さらなる小型化を成し遂げた新型CCDの採用や、USBクレードルも注目しておきたい。こういった要素をソニーらしくうまくパッケージングし、大人の薄型コンパクトといった風にまとめたのがT1なのである。


サイバーショット DSC-T1の主要スペック

有効画素数510万画素
レンズ38〜114mm相当(35mm換算)、F3.5〜F4.4
ズーム光学3倍ズーム
最大画像解像度2592×1944ピクセル
記録メディアメモリースティックDuo、メモリースティックPRO Duo
バッテリーインフォリチウム充電池
サイズ幅91×高さ60×奥行き17.3〜21mm
重量155g(本体のみ)

プリズムを使って90度曲げた新型レンズと新型CCDを採用

 T1の最大のウリは、最薄部で17.3ミリというその薄さだ。最薄部といってもボディは厚さ17.3ミリの薄い板のような直方体で、幅91×高さ60ミリ(3:2の比率)のボディにレンズカバーが張り付いているといった風情なのだ。レンズカバーを含む厚みは21ミリだが、21ミリになるのは一部分だけなので感覚的には非常に薄い。

 このレンズカバーを指で押し下げるとレンズとストロボが現れ、自動的に撮影可能になるという仕組みだ。これは面白いアイデアである。グリップした状態で中指を上手に使えばさっとスイッチが入る。しかも起動時間は約1.3秒(公称)。最高速ではないが、ストレスはまったく感じない速度だ。



正面から見るとこんな感じ。使わない時はレンズカバーが上にあり、これを指で押し下げるとレンズやストロボ、AF補助光照射口(AFイルミネーター)が現れる。レンズはカール ツァイスブランドの「バリオテッサー」だ

[荻窪圭, ITmedia ]

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