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» 2018年06月13日 06時00分 公開

渋谷区役所建て替えの仮囲いに、「カラクリ装置」が出現

渋谷の区役所建て替え工事の仮囲いに、単管で建設工事を表現した「カラクリ装置」が出現した。施工者である東急建設の若手社員が企画・製作したもので、若年層に建設業をPRすることを目的としている。

[石原忍,BUILT]

 東急建設は2018年6月11日、若手社員によるプロジェクト企画第2弾として、渋谷区役所建て替えプロジェクトの仮囲いに、建設業の魅力を伝える「カラクリ装置」を設置した。掲出は2018年12月末まで。

将来の担い手確保で、若年層にカラクリ装置で建設業PR

カラクリ装置 (クリックで拡大)

 カラクリ装置は、東急建設の部署・職種を問わない20〜30代の社員が2015年に立ち上げた「部門交流若手社員特命プロジェクト」の一環として企画された。建設業界が抱える次世代の担い手を確保する目的で、中高生や大学生をメインターゲットに、若い層に訴求できるコンテンツとした。

 企画は社内での経営層へのプレゼンテーションを経て、舞台装置などを手掛けるTASKO(タスコ)社とコラボレーションして製作。設置場所が屋外のため、プロジェクトチームは、メンテナンスや場所の管理も行っていくという。

時刻が変わる前後の動作 (クリックで拡大)
単管で表現したクレーンと杭打ち工事 (クリックで拡大)

 装置には、単管などの建設資材を利用し、仮囲いの中で行われている建設工事の一端をカラクリ仕掛けで表現した。上部には単管でできたデジタル表示の時計を掲示し、下部には単管で建設重機を模したボーリング・クレーン・ビル群を設置。10分に1度動作する他、毎時00分にはダイナミックな時報動作が展開する。また、小さい単管を使ってゼネコン社員を模した、コミカルな動作で人目を集める「タンカンさん」も配置する。

単管を使ってゼネコン社員を模した「タンカンさん」

 設置場所は、東急建設が施工を担当する「(仮称)渋谷区役所建替プロジェクト」が進められている渋谷区役所交差点前。装置全体のサイズは横3.5m(メートル)で、高さは1mの台を含めると3m。奥行きは2m。今後は夜間のライトアップも予定されている。

雨が降ることを見越して防水工事をする社員

 東急建設の担当者は、「カラクリ装置はNHK前という人通りの多い立地で、建設業界を広く知ってもらうことと、業界に若年層が入ってこない課題を解決する2つの目的で実施した。若手主導のプロジェクトということもあり、極力お金をかけない工夫もした。この場所には渋谷のシンボル的な時計塔があるが、現在は工事に併せて調整中。その代わりとして時間表示のカラクリを考案した」と話す。

 部門交流若手社員特命プロジェクトでは2018年6月中旬以降、Webサイトに「カラクリ装置」特設ページを開設し、若手プロジェクトの取組みや装置動画、メイキングストーリーなどを順次公開していく。

建て替えプロジェクト、緑の養生幕に覆われている建物が新公会堂になる。中央の時計塔は調整中

 (仮称)渋谷区役所建て替えプロジェクト新庁舎棟(庁舎、公会堂)の概要は、敷地面積7855m2(平方メートル)に、建築面積4486m2の区役所、公会堂を建設する。建築物の規模はそれぞれ、新庁舎が地下2階・地上15階建て、延べ床面積は3万1400m2。新公会堂は地下2階・地上6階建て、延べ床面積9570m2。設計は日本設計、施工は東急建設首都圏建築支店。工事完了は2019年5月末の予定。

 なお、新庁舎北側の余った土地4565m2は、三井不動産、三井不動産レジデンシャル、日本設計の3社が定期借地権を取得し、2020年9月下旬に竣工予定の分譲マンションを建設する。区は3社から権利金を得ることから、財政負担なしで庁舎と公会堂を建て替えることができる。

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