パソコンを利用して簡単に消費電力量を見える化、センサー付きプラグが登場:エネルギー管理
節電対策の1つとして、消費電力量の見える化が挙げられる。しかし、見える化を実現するシステムは高価なものが多い。富士通は見える化に役立つ電源プラグを2つセット10,000円という価格で発売する。
富士通は電気機器の消費電力量を計測し、パソコンにデータを送信する機能を持つプラグ「F-PLUG」の販売を2012年5月下旬から始める(図1)。価格は2つセットで10,000円。同社がWebサイトで販売しているカスタムメイドのノートパソコンのオプションとして販売する。
F-PLUGは富士通の関連会社である富士通ビー・エス・シーが開発したもの。コンセントにF-PLUGを挿し、F-PLUGが持つ挿し込み口に電気機器を接続することで、電気機器の消費電力量を計測できる。消費電力量のほかに、温度、湿度、照度を検知する機能も持つ。付属のソフトウェアをパソコンにインストールすると、F-PLUGが検知したデータを確認できる。極めて低いコストで電力消費量の見える化システムを作れるのだ。
検知したデータは、無線通信(Bluetooth)でパソコンに送信する。1台のパソコンで最大7つのF-PLUGを管理できる。F-PLUGが直接パソコンと通信するだけでなく、ほかのF-PLUGを経由してパソコンにデータを送信することも可能。
F-PLUGはメモリを内蔵しており、消費電力量などのデータを蓄積できる。このため、電力消費量などのデータの推移を見るためにパソコンを常時動作させておく必要はない。ユーザーが付属のソフトウェアを起動した時にパソコンがF-PLUGからデータを収集する。
付属のソフトウェアは、収集したデータをグラフや電気料金などの形で表示する機能を持つ(図2)。消費量を時系列で表示するだけでなく、累積消費量を表示したり、過去のデータと比較することも可能。
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