フィットEVとベンツのEV、クリーンエネルギー自動車に認定:補助金
エコカー補助金よりも金額が大きいクリーンエネルギー自動車の補助金の対象車種に、新たにホンダの「フィットEV」とメルセデス・ベンツの「スマート電気自動車」が加わった。現時点でリース販売限定のフィットEVだが、補助金は最高94万円で日産の「リーフ」よりも高い。
クリーンエネルギー自動車の補助金は最高100万円で、エコカー補助金の10万円と比べて格段に金額が大きい魅力的な制度である。その対象車種に新たにホンダの「フィットEV」(図1)とメルセデス・ベンツの「スマート電気自動車」の2つが加わった。
フィットEVは8月31日に発売されたホンダ初の電気自動車だが、当面は企業や自治体向けのリース販売に限定されている。クリーンエネルギー自動車の補助金の対象として、定価が約380万円の設定で、補助金は最高94万円まで支給されることになった(図2)。
すでに補助金の対象になっている日産自動車の「リーフ」は最高78万円、トヨタ自動車の「プリウスPHV」は最高45万円である。定価はいずれも300万円台で大きな差がないことから、フィットEVの補助金の高さが目を引く。フィットEVは電気自動車のエネルギー効率を示す「電費」が最も高いと認められており、その点が理由と考えられる。
もう1つ補助金の対象に加わったメルセデス・ベンツの「スマート電気自動車」(スマートフォーツー エレクトリックドライブ、図3)は現時点で日本では販売されていない。ヨーロッパでは発売済みで、日本でも補助金の対象に入ったことから、まもなく発売される見込みだ。
2人乗りの小型車「スマート」にリチウムイオン蓄電池(容量17.6kWh)を搭載している。200Vの電源を使うと8時間で充電でき(100Vの場合は16時間)、航続距離は140キロメートル以上になる。定価が約280万円と電気自動車の中では安く、補助金は最高52万円に設定された。
人気の高いホンダとメルセデス・ベンツの電気自動車が補助金の対象に加わったことで、いっそう市場の活性化が期待できそうだ。
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