ニュース
地下鉄の駅にメガソーラー、東京メトロが「東西線ソーラー発電所」:自然エネルギー
都心を中心に9つの路線を運営する東京メトロが2013年度にメガソーラー計画を推進する。東京から千葉方面に地上を走る東西線の8つの駅すべてに太陽光パネルを設置して、合計で1MWの発電を可能にする計画だ。発電した電力は駅のエスカレータやエレベータ、照明などに利用する。
東京メトロは地下鉄の路線の中でも地上にある駅を対象に、太陽光発電システムの導入を進めている。3月26日には東京と千葉を結ぶ「東西線」の浦安駅の屋根と壁面に98kW分の太陽光パネルを設置した(図1)。東京メトロの駅で太陽光発電システムを導入するのは4番目で、地上を走る区間が長い東西線では3駅目になる。
さらに東西線のほかの地上駅にも2013年度中に太陽光発電システムを導入して、8つの駅を合わせて1MW(メガワット)の発電能力を発揮する「東西線ソーラー発電所」を展開する計画だ(図2)。年間の発電量は約100万kWhになる見込みで、一般家庭300世帯分に相当する。
発電した電力は売電しないで、駅の「付帯用電力」に利用する。付帯用電力は電車の運行を除く各種の電気設備に利用するもので、駅構内のエスカレータやエレベータ、照明や空調のほか、信号や通信機器も含まれる。100万kWhの年間発電量で、東西線ソーラー発電所の対象になる9つの駅間(地下駅を1つ含む)で使用する付帯用電力の11%を供給することができる。
関連記事
- 東京メトロの太陽光発電導入計画、東西線5駅に順次導入
2駅目の妙典駅は280kWの規模に - 太陽光+風力+LED、JR海浜幕張駅が電力を自給自足へ
コンコース内にLED照明や高効率空調機も導入 - 電力を自給自足できる駅が完成、大規模な蓄電池システムを導入
太陽光発電と組み合わせて日中の電力を夜間に利用 - 鉄道の運行にもメガソーラー、JR東日本が自社利用を目的に建設
車両センターの未利用地に1MWの発電設備を導入
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.