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取水量を増やして出力アップ、北陸電力が年間600万kWh:電力供給サービス
北陸電力は、水力発電所に供給する水の量を増やすことで、発電量を増やすことに成功した。富山県の神通川第二発電所での試みである。
水力発電を増強する手法は実にさまざまだ。スマートジャパンでもこれまで水車の交換や水路の増設、河川維持流量の利用などの手法を紹介してきた。
1954年に運転を開始した北陸電力の神通川第二発電所(富山市、図1、図2)では、神二ダムから取り入れて発電に利用する水の量を直接増やした*1)。これにより、出力が4万1000kWから3000kW増えて4万4000kWに達する。年間発電量に換算すると、600万kWhの増加だ。
*1) 水量について河川法第23条の規定により国土交通省へ変更申請した後、2013年5月27日に出力変更について電気事業法第9条の規定に基づいて経済産業省に届け出た。
どこから水を得たのだろうか。最大取水量を増やした。従来は1秒当たり最大160m3を取水していたが、水量が増える豊水期には水が余っており、神二ダムから発電に使わずそのまま放水していた。これを使うことで、最大172m3に増えた。
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