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太陽光発電の買取価格を1円高く、ミサワホームが住宅向けに新サービス:スマートハウス
ミサワホームが電力小売の全面自由化をにらんで、住宅の電力コストを削減するサービスを相次いで打ち出している。新たに出力10kW以上の太陽光発電システムを設置した住宅を対象に、固定価格買取制度よりも1円高い単価で電力を買い取るサービスを開始した。
固定価格買取制度では太陽光発電の対象を出力10kW未満と10kW以上の2種類に分けて、買取価格を設定している。10kW以上の買取価格は2014年度から1kWhあたり32円(税抜き)になったが、ミサワホームの新サービスでは1円を上乗せして33円で買い取る。ミサワホームの試算では、買取期間の20年間で約633万円の売電収入が20万円ほど増える見込みだ(名古屋市の場合)。年間に約1万円の収入増加になる。
この新しい買取スキームは、電力代理購入サービスを手がけるエナリスと共同で実施する。エナリスがミサワホームの住宅オーナーからプレミアムを乗せた価格で電力を買い取ったうえで、ミサワホームに供給する。その電力をミサワホームはグループ会社に販売する予定だ(図1)。
電力を買い取る対象はミサワホームの戸建住宅か賃貸住宅を建設して、10kW以上の太陽光発電システムを搭載した場合に限定する(図2)。ただし新築だけではなくて既築の住宅に設置するケースも対象に含む。エリアは北陸電力と沖縄電力の管内を除く全国をカバーする。
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