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水力を生かす北陸電力、福井で発電所を70万kWh増強:自然エネルギー
北陸電力は2015年3月、五条方水力発電所の発電能力を300kW増強したと発表した。2020年度に向けて水力発電による発電電力量を年間1億kWh増強する同社の計画の一環だ。
北陸電力は2015年3月18日、水力発電所の発電能力を増強し、電気事業法の規定に従って経済産業省に届け出たと発表した。
「五条方(ごじょうほう)水力発電所」(福井県大野市五条方)の水車と発電機を改修することで、出力が300kW高まったことを性能確認試験で調べた(図1、図2)。この改修により、従来1万7800kWだった出力が1万8100kWとなり、年間発電量が70万kWh増える見込みだ。年間420トンの二酸化炭素排出量削減につながる。
五条方水力発電所は水路式、流れ込み式の水力発電所。水車と発電機が2組ある。今回改修したのは2号機。「流れ込む水を受けて回転する水車ランナーの機械効率を改善し、発電機の固定子を交換した」(北陸電力、図3)。2号機の最大使用水量は8トン/秒(1号機も同量)、有効落差は129.95mであり、これらの数値は改修前と変わらない。
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