東電の快適空調設備推奨の取り組み、シャープや三菱が参加し14社に拡大:省エネ機器
東京電力が、一定水準以上の省エネ性に加え、快適性や清潔性などの機能を兼ね備えた空調・換気設備を推奨する取り組みへの賛同企業に、新たにシャープや三菱電機、三菱重工冷熱などが加わった。
東京電力では、一定以上の省エネ性に加え、快適性や清潔性などの機能を兼ね備えたエアコンなどの空調・換気設備を「東京電力スマートウェルネス設備」として推奨する取り組みを2015年5月から開始。このほどこの取り組みに賛同する設備メーカーが5社増え、合計14社に拡大したことを発表した。新たに加わったのはシャープ、日本スティーベル、富士通ゼネラル、三菱重工冷熱、三菱電機。この他、既に賛同しているメーカーで対象機器を追加したところもある(図1)。
花粉やPM2.5、ヒートショック問題などを受け、住まいの温熱・空気環境を向上し、より快適で健康に暮らしたいというニーズが高まっている。ユーザーがより安心して空調・換気設備が選べるよう、住居空間の快適性や清潔性などの機能を兼ね備えた住宅設備を住宅建築の専門家の協力を受けて第三者の立場から推奨するとともに、賛同メーカーと共同で推奨ロゴマークを作成し、パンフレットや店頭で活用するなどして推奨設備の普及を図っている(図2)。
取り組みのスタート段階でアズビル、コロナ、ダイキン工業、デンソーセールス、東芝キヤリア、東芝ライフスタイル、パナソニック、日立アプライアンス、マックスの9社が賛同し、エアコン、ヒートポンプ温水式床暖房、全館空調、第一種換気設備、浴室換気暖房乾燥機の5製品を対象機種としていた。今回、新たにメーカー5社が加わった他、デンソーセールス、東芝キヤリア、パナソニック、マックスの4社が追加機種を申請している(図3)。
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