閉園したテーマパークがメガソーラーに、2170世帯分の電力を生む:太陽光
太陽光発電関連事業を展開するウエストホールディングス(広島市)は、このほど広島県安芸高田市に「ウエストニュージーランド村ソーラーパーク」を建設し、売電を開始した。閉園したテーマパーク「広島ニュージーランド村」の跡地を活用している。
再生可能エネルギー事業を手掛けるウエストホールディングスは、広島県の安芸高田市と共同で、同市内の公共施設77カ所に約3000kW(キロワット)の太陽光発電システムを設置し、エネルギーの地産地消とCO2削減に取り組んでいる。
今回売電を開始した「ウエストニュージーランド村ソーラーパーク」は、同社と安芸高田市が2013年6月10日に事業協定書を締結し、2014年12月から太陽光発電設備の建設を開始した。設計・施工はウエストエネルギーソリューションが担当し、完成後、2016年3月25日から発電した電力を全量、中国電力への売電を開始している(図1)。
同ソーラーパークは、2008年8月31日に閉園したテーマパーク「広島ニュージーランド村」跡地に250W(ワット)の多結晶タイプの太陽電池モジュール3万8472枚、設置容量9.618MW(メガワット)の規模がある。ウエストグループが発電事業者となり、グループ会社のウエストO&Mが20年間維持・管理する。
年間発電量は約1030万kWh(キロワット時)を予定している。これは一般的な家庭の電気代の約2170世帯相当分(年間)にあたり、CO2排出削減量は約5196トン(年間)に相当する。
太陽光発電所以外の土地や建物は、広島ニュージーランド村が営業していた当時の面影を残しつつ、安芸高田市を中心とした周辺地域の住民に有効活用をしてもらえるよう開放していく予定だ。
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