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1万5000世帯分の電力を発電、岩手県の山林に出力48MWメガソーラー:太陽光
岩手県北部の九戸郡軽米町で、出力48MWの大規模なメガソーラーの建設が始まる。再生可能エネルギー事業を手掛けるレノバなどが建設するメガソーラーで、年間の想定発電量は一般家庭1万5000世帯分に相当する5000万kWhを見込んでいる。
再生可能エネルギー事業を展開するレノバは岩手県北部の九戸郡軽米町に出力48MW(メガワット)のメガソーラー「軽米西ソーラー発電所」を設置する(図1)。2016年4月13日に軽米町と立地協定を結んだ。
発電所の運営はレノバと三菱UFJリース、三井住友ファイナンス&リースなどが設立する合同会社軽米西ソーラーが担う。発電所の建設については、みずほ銀行を主幹事とするプロジェクトファイナンスを組成しており、融資契約を締結した。同年5月中の着工を予定し、2019年7月から営業運転を開始する計画だ。
軽米西ソーラー発電所は約155万平方メートルの山林を活用して建設する。合計出力48MW、年間発電量は約5000万kWh(キロワット時)を想定する。これは一般家庭約1万5000世帯分の年間使用電力量に相当する発電量だ。
発電所の建設については、「農林漁業の健全な発展と調和のとれた再生可能エネルギー電気の発電の促進に関する法律」(農山漁村再生可能エネルギー法)に基づき、軽米町より林地開発の認定を受けている。軽米西ソーラー発電所は同法の認定を受けた発電所では最大規模になるという。
レノバはこれまでに日本全国で合計122.2MW規模の太陽光発電所を運転している。現在も熊本県菊池郡大津町で、出力19.0MWの発電所を建設中だ。
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