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香川県のため池で太陽光発電、500世帯分を発電:太陽光
水上太陽光用フロート架台を販売するシエル・テール・ジャパンが、自社案件として香川県の2カ所に建設。それぞれ500世帯分の使用電力量に相当する年間発電量を見込む。
水上太陽光用フロート架台の大手、仏シエル・テールグループの日本法人であるシエル・テール・ジャパンは、2017年12月から高松市内の農業用ため池で、水上メガソーラー事業を開始すると発表した。
事業を行うのは、同市香川町浅野の「渡池太陽光発電所」および「市宮池水上太陽光発電」の2カ所。いずれも出力は1980kW(キロワット)、500世帯分の電力消費量に相当する年間発電量を見込む。香川県では初の自社案件の水上メガソーラーとなる。
同社は2013年の設立以降、水上太陽光発電向けのフロート架台の提供を中心に、日本国内で累計114MW(2017年9月時点)の事業に携わった実績を持つ。2017年度は70MWの新規受注を見込んでいるという。またフロート設計・販売のエンジニアリング事業に加え、自社水上太陽光発電所の開発事業にも注力しており、四国地区では既に徳島県で4件の自社案件の系統連系を行ったところだ。
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