「Copilot+ PC」のAI機能はココがすごい 使って分かる利便性をユーザー企業に聞いてみたCopilot+ PC Day

PR/ITmedia
» 2025年03月10日 10時00分 公開
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 2024年5月、PCの新しいクラスが誕生した――「Copilot+ PC」だ。生成AIブームの真っただ中で披露されたCopilot+ PCは、AI利用を見据えて設計された次世代PCと言える。「これまでで最も高速でインテリジェントなWindows PC」だとうたうMicrosoftのメッセージを聞いて、新たなPCの登場に胸を躍らせた読者も多いだろう。

 それから1年がたとうとしている。PCメーカー各社が独自の機能を上乗せした法人向けCopilot+ PCを発売し、導入する企業も続々と登場している。果たして、Copilot+ PCやAI機能はビジネスに役立っているのだろうか。

 Copilot+ PCの現在地を知るべく、日本マイクロソフトが2025年2月に開催したイベント「Copilot+ PC Day」を取材。PCメーカー9社の法人向けモデルを並べたブースや事例企業の活用例を紹介するセッションなどがあり、参加者は1100人以上に上ったという。Copilot+ PCに対する期待の大きさをうかがわせる同イベントを基にCopilot+ PCのビジネス活用例をレポートする。

photo Copilot+ PC DayのPC展示ブース。オープン直後から人の波が途切れなかった

Copilot+ PCは何がすごい? 「リコール」機能のデモで実演

 Copilot+ PCは、Microsoftが提案する新しいPCブランドだ。AIブームで注目を集める「AI PC」の中でも特にハイスペックなモデルを指す。生成AIをローカル処理できる性能がポイントだ。AI専用プロセッサ「NPU」を内蔵していて、その性能は40TOPS(1秒当たり40兆回のオペレーション)を超える。小規模言語モデル「Phi Silica」を搭載し、CPUやメモリ、ストレージに対する高い要件をクリアしたモデルがCopilot+ PCを名乗れる。

 生成AIの処理はクラウドとローカルに大別される。「ChatGPT」「Microsoft Copilot」などのAIサービスはクラウド処理が基本で、膨大な計算リソースを使って複雑なタスクを高い精度で処理できる。その一方で処理に時間がかかる、入力した情報が外部に漏えいする懸念がある、といった課題が指摘されている。Copilot+ PCは、Microsoft Copilotと連携した機能でクラウド処理の利点を取り入れつつ、AIのローカル処理に対応することで素早い動作やデータの保護を実現している。

photo Copilot+ PCのイメージ

photo 日本マイクロソフトの高頭大昌氏(デバイスパートナーセールス事業本部 パートナーテクノロジーストラテジスト)

 Copilot+ PCの特徴を表す機能として、分かりやすいのが「リコール」だ。PCで行ったほぼ全ての操作を約5秒置きにスクリーンショットで記録し、後からAIで検索できる。デモンストレーションをした日本マイクロソフトの高頭大昌氏は次のように説明する。

 「『六角形のグラフを入れたあの資料どこだっけ?』と聞けばAIが探してくれます。多くのビジネスパーソンは1週間のうち5時間は探し物に費やしているそうです。この5時間を短縮できれば、ほかの仕事に集中できるようになります」

 作業中のMicrosoft PowerPointのページに「ここに図を追加する」とメモしておき、リコールで検索してAIにファイルを探してもらうといった使い方もできると高頭氏は紹介する。パスワードなどの機微な情報は取得しない。特定のアプリケーションやWebサイトを保存対象外にすることも可能だ。リコール用のデータはPCに保存され、AI処理もローカルで実施するので情報を外部に送らずに済むのがポイントだ。膨大な量のスクリーンショットを素早く検索できるのもAIのローカル処理のおかげだろう。

「いつでもどこでも安全にAIを使える」 INPEXが寄せる期待

photo INPEXの森真之助氏(資材・情報システム本部 情報システムユニット AIエバンジェリスト)

 Copilot+ PCの検証結果や使用感を語る事例セッションには、大手エネルギー開発会社であるINPEXの森真之助氏が登壇。同社は「責任あるエネルギートランジションの実現」を掲げ、エネルギーの安定供給とネットゼロに向けて、エネルギー業界のAI活用と持続可能な社会の実現に取り組んでいる。

 INPEXは、生成AIチーム「AIR」を立ち上げて「AIが空気のように自然にある職場」というスローガンの下でAI導入と展開を推進。Microsoft OfficeアプリケーションなどでMicrosoft Copilotを利用できるクラウドサービス「Microsoft 365 Copilot」を日本ベースの従業員の約半数に展開。森氏がCopilot+ PCを使いながら業務にどのように生かせるかを探った。

 「Copilot+ PCを試用すると、ローカル処理なのでAIの挙動がとにかく速くて感動します。リコール機能は、過去の文字や画像情報から検索できるので便利です。今後は『◯◯の地層データを探して』『あの設計図はどこ』といった検索もできると現場での業務も格段に速く回りそうです」――森氏はこう話す。

 「いつでもどこでも安全に働ける環境を作りたいです。Copilot+PCのようにAIがデバイスに内蔵されていれば、ネットワークが弱い海上や砂漠でもAI機能を利用できます。従業員の働き方に応じて、クラウドAIとローカルAIを適切に使い分けるハイブリッドな環境が今後重要になるでしょう」

LINEヤフーのAI推進本部長「PC選定ポイントはどれだけサクサク動くか」

photo LINEヤフーの米田吉宏氏(生成AI統括本部 戦略企画本部長 兼 AI推進本部 本部長)

 LINEヤフーもCopilot+ PCを検証している。同社は、自社サービスにAIを組み込んでユーザー体験を向上させるなど、AIを積極的に試してはビジネスに生かしている。Copilot+ PC導入の一翼を担っているLINEヤフーの米田吉宏氏は、まずは自身が使って試しているとした上で次のように話す。

 「PC選びで重視しているのは、Microsoft PowerPointがどれだけサクサク動き、Microsoft Outlookでいかに効果的に返信できるかです」

 Copilot+ PCは標準スペックが高いのでMicrosoft PowerPointの操作など日常的なタスクなら軽快に動作するはずだ。Microsoft 365 Copilotを契約していればMicrosoft Outlookの返信文面をAIに考えてもらうこともできる。

 「Copilot+ PCという仕様が決まったことで、NPUを使うアプリケーションの開発が加速度的に増えるでしょう。AIサービスをクラウドで提供するのは費用や開発工数の面で大変ですが、ローカルのAIを呼び出せれば可能性が広がります。ローカルAIの拡大は止まらないでしょう」

Copilot+ PCの導入もサポートもお任せ ディストリビューター4社をチェック

 Copilot+ PC Dayは、Copilot+ PCの実機を触れる体験ブース「タッチ&トライ」が充実していた。体験ブースが並ぶエリアに出展していたのが、MicrosoftのパートナーとしてPCやITシステムの導入を支援するディストリビューターだ。

 ディストリビューター各社はこれまで、「PCを全社的にリプレースするのは負担が大きい」「AI導入を成功させるプロセスが分からない」といった悩みに寄り添って課題解決を後押ししてきた。その経験を生かして、ディストリビューター各社はCopilot+ PCの導入もサポートする構えだ。

 企業をどう支援するのか。Copilot+ PC Dayに参加していたディストリビューター4社を紹介する。

photo タッチ&トライのエリア。Copilot+ PCの機能を試す人でにぎわっている

※各社が作成した紹介文を五十音順で掲載しています。

SB C&S

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さまざまなAIツールの普及が進んでいる今、今後はAI処理を前提としたハードウエアが主流となるでしょう。Copilot+ PCはNPUを搭載し、AI機能をローカル環境で処理できるため、これまでのクラウド依存型のAIとは一線を画すデバイスです。AIを活用した新たなワークスタイルを定着させ、パソコン市場のトレンドとなっていくでしょう。

SB C&Sは、販売店さま向けのイベントやトレーニングのほか、各種相談センターを設置しています。Microsoft関連の3つの相談窓口を設置し、各専任チームが販売店さまのニーズに合わせた支援を行います。各相談センターのランディングページを公開しており、SB C&Sの支援メニューや最新情報の収集など、皆さまの情報収集にお役立ていただけます


大塚商会

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大塚商会でのPC、タブレット購入のメリットとサービス

大塚商会はさまざまなメーカーのPCやタブレットを取り扱っており、選定から設置、データ移行、導入後のサポートまで対応しています。購入時の初期設定や古い機器の回収も行い、各種ソフトの提供やサポートも充実しています。また、Microsoft Excelの使い方などの問い合わせ窓口もあり、故障対応だけでなく、使い方の支援も行います。法人向け通販サイト「たのめーる」からの直接購入や個別の見積もり相談も可能です。


ダイワボウ情報システム(DIS)

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私どもはデバイス入れ替え時の管理者の負荷を大幅に軽減するWindows Autopilotを活用したゼロタッチデバイス管理を提案しております。そのノウハウ習得を希望される販売パートナーさまを、さまざまな形でご支援しております。設定方法を解説した動画を公開しているほか、ハンズオントレーニングの実施や認定パートナー取得の支援など、メニューが充実しております。また、生成AI活用に重要なユーザー属性管理に適したMicrosoft 365やEntra IDの導入についてもさまざまご支援しております。ぜひ、当社営業までお問い合わせください。


TD SYNNEX

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2025年は、ビジネスを飛躍させるIT投資として、多数の法人でのAI活用が本格化すると期待しております。

そのような市場ニーズに合わせ、当社はCopilot+ PC含めたAI PCを幅広く提供してまいります。PC単体ではなく、以前から提供しているIT-LCMサービス(PCライフサイクルマネジメントをサポートするサービス)も併せて提供致します。

LCMの中でも、「Windows Autopilot」「Microsoft Intune」を使った導入支援サービスや、PC廃棄時のコストと情報漏えいリスクを同時解決できる「PCリユースリサイクルサービス」で多くのお問い合わせを頂いています。加えて、「Copilot Club」という全社プロジェクトで、AI関連の情報とサポート提供も強化しています。お気軽にお問い合わせください。


 ビジネスにおけるAI活用は始まったばかりだ。Copilot+ PCはNPUを筆頭にAI利用に必要な要素が詰まっていて、継続的に進化している。今からデバイスを手元に置いて、来たるAI活用の波に備えるのがいいだろう。いざCopilot+ PCを導入するとなれば、ディストリビューターに頼るのも手だ。各社が多様なPCメーカーの製品と心強いサポート体制を用意しているので、相談してみてはいかがだろうか。

photo Copilot+ PC Dayで展示されていたPCメーカー9社のCopilot+ PC

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