変革の停滞を打ち破る!社内を円滑に動かす「組織摩擦」の公式
予算がついても、製品を入れても、ゼロトラストの移行は同じ場所で止まります。前回はその停滞に「組織摩擦」という名前を付けましたが、今回はその摩擦を、縦割り、レガシー、危機感、変革意志の4つを材料にした1つの式にします。なぜ足し算ではなく掛け算なのか、4つの値をどう測り、出てきた数字をどう読み、どう読んではいけないのか――今回お送りするのは、経営会議で「空気」を議題にするための手段です。
変革の停滞を打ち破る!社内を円滑に動かす「組織摩擦」の公式
予算をつけ、製品を入れても、ゼロトラストの移行が止まっている企業は少なくありません。米国の調査会社は、米国連邦機関が失敗する理由に資金と専門人材の不足を挙げました。一方、日本の公的な調査には、インシデントを経験した後でも対策を強化しない組織の姿が表れています。止めているのは技術でも予算でもなく、どこにも数字として出てこない「組織の摩擦」ではないか。250社を超える企業のゼロトラスト実装ワークショップを主導してきた当方が、この摩擦を1つの係数で捉える「組織摩擦係数」を、名前、式、体質、金額、下げ方の順に全5回でお話しします。
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「従来のセキュリティ対策では不十分だ」という声をよく聞く。一方で“理想的”とされるセキュリティ対策の実現には、幾つものハードルがある。まずは現状を整理する。