「Adobe Reader 8」日本語版を12月に提供、有償版と組み合わせて書き込みも可能に
アドビシステムズは、「Adobe Reader 8」日本語版を12月に提供する。Acrobat 8シリーズの有償版と組み合わせると、Adobe Reader 8しか持っていないユーザーもPDFファイルの一部に書き込みが可能になった。
アドビシステムズは、PDFファイルの読み取りができる無料のソフトウェア「Adobe Reader 8」(Windows版・Macintosh版)日本語版の提供を12月に開始する。同社はAcrobat 8シリーズを11月下旬以降に順次発売するが、今回のバージョンアップでは、グループでPDFファイルを利用するための機能が向上した。
今回の大きな変化は、有償版のAdobe Acrobat 8 ProfessionalまたはAdobe Acrobat 3D Version 8で作成したPDFファイルに権限を付与すると、Adobe Reader 8だけしか持っていないユーザーでも、そのファイルに用意されたフォームへの記入や電子署名ができるようになったことだ。作成した文書のレビューを複数の人に頼み、コメントを受け取ることができる「共有レビュー」機能でも、Adobe Reader 8しか持っていないユーザーもレビュアーとしてコメントの書き込みが可能。
同社は、PDFファイルの管理・作成ができる「Adobe Acrobat 8 Professional」(Windows版・Macintosh版、5万7540円)、「Adobe Acrobat 8 Standard」(Windows版のみ、3万6450円)の日本語版を11月下旬に発売し、アドビストアでは9月19日から予約を受け付ける。
このほか、CADデータからPDFを作成できる「Adobe Acrobat 3D Version 8」(Windows版のみ、13万5870円)の日本語版を2007年上半期から、PDF文書の作成だけができる「Adobe Acrobat 8 Elements」(Windows版のみ、価格未定)の日本語版は2007年内に販売する。
Acrobat 8シリーズに必要なシステム構成は、1024×768以上の画面解像度、256MB以上のRAMを持つWindows 2000(SP4)/XP(SP2)またはMac OS X 10.4.3以降。
また、Web会議やオンライントレーニングをするための企業向けソフトウェア「Adobe Acrobat Connect Professional」日本語版を12月中旬からパートナー企業を通じて販売する。これは、社内向けに企業のファイアウォール内に設置するソリューションと、アドビシステムズ内のサーバにホスティングするASPサービスを通じて利用するソリューションの2形態で提供する。参考価格は最小構成で約370万円。
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