「ライバルはMac OSではなくXP」MSブースでVistaを体験:WPC TOKYO 2006
WPC TOKYO 2006ではマイクロソフトが200台以上のPCを揃えた。もちろん、Windows VistaとOffice 2007が体験してもらうためだ。同社社員も100名規模で応対する。
WPC TOKYO 2006が行われている東京ビッグサイトの第4ホールに入ると、そこは一面マイクロソフトブースだった――。ホールの半分を占めようかという同社ブースで、Windows Vistaと2007 Office systemが一般向けに国内初のお披露目となった。
会場では報道関係者向けに質疑応答を実施。基調講演(10月18日の記事参照)を終えたダレン・ヒューストン社長や米Microsoftのクリス・カポセラ副社長、同じくマイケル・シーバート副社長らが記者からの質問に答えた。
Windows Vistaと2007 Office systemでPCの利用方法が変わるのかという質問には、ヒューストン氏が「マイクロソフトでは社内ですでにWindows Vistaと2007 Office systemを導入しており、私も使っている。たった2秒でブートしたり、シャットダウンできる。HDDの容量やCPUの速度は5年間で10倍になった。Windows Vistaと2007 Office systemで21世紀のPCを体感できるだろう」と回答した。
Vistaでは検索機能を強化したり、Mac OS Xばりのグラフィカルなインタフェースを実装した。GoogleやAppleなどの他社サービスやプロダクトを意識したのだろうか。「検索はシステムに関わる抜本的な要素。OSネイティブな機能として全体を検索する機能やあるコンテクストだけを検索する機能などを実装している。企業内のPCを検索対象にして社内組織からエキスパートを見つけてくることも可能だ」(シーバード氏)。また、同氏は「Vista最大のライバルはWindows XPだ」として、Mac OS Xの影響については答えなかった。
このほか、現在のところ発表されていない国内価格は「今日この場所で発表するつもりはない」(カポセラ氏)とかわした。
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