「ScanSnap」に最新モデル、WordやExcelへ変換可能に:週刊「仕事耕具」
ドキュメントスキャナ「ScanSnap」の新モデル「S510」が2月10日に登場する。PDFだけでなくWordやExcelファイルへの変換も可能になったほか、「Adobe Acrobat 8 Standard」も同梱する。
PFUは、ドキュメントスキャナ「ScanSnap」の新モデル「S510」を2月10日に発売する。オープンプライスだが、同社オンラインショップ「PFUダイレクト」では4万9800円で販売。「Adobe Acrobat 8 Standard」を同梱する。
ScanSnapは、カラー原稿を150dpiで1分間に18枚スキャンできるドキュメントスキャナ。スキャンボタンをワンプッシュするだけで、読み取ったデータをPDF形式として保存することも可能だ。最新版のS510では、こうした基本性能に大きな変化はないが、いくつか新機能を追加した。
その1つが、読み込んだ原稿データをWordやExcel形式に変換できるようになったこと。富士通と富士通研究所で開発したOCRエンジンと「ABBYY FineReader for ScanSnap 3.0」を組み合わせることで、元原稿そのままのレイアウトイメージでにWordやExcel形式に変換する。対応するバージョンはWord 2000、Excel 2000以降。最新版のWord 2007とExcel 2007もサポートしている。
グラフを使った原稿はWord形式に変換する場合、JPEG画像として貼り付けられる。ただし、Excel形式への変換時は無視されるため、Excelに貼り付けたい場合は原稿をいったんWordに変換した上で、画像になったグラフをExcelに貼り付けるといいだろう。
また、読み込んだ原稿データをPDFファイルとしてメール添付することもワンクリックで可能になった。PFUで動作確認済みのメールソフトは、Outlook 2003、Outlook Express 6、Becky! Internet Mail Ver.2.26、Eudora 7J。Windows VistaのWindows Mailでも利用可能だ。事前にメールを送受信可能な状態にしておく必要があるが、Netscape Mail 7.1、Thunderbird 1.5.0.7、Winbiff 2.50 PLでも動作する。このほか、読み込んだデータをプリンタに直接印刷する「コピー機能」も搭載した。
大きさは284×157×158ミリ(幅×奥行き×高さ)、量さは2.7キログラム。USB 1.1/2.0でPCと接続する。Windows 2000/XP/Vistaに対応する。
なお、PFUでは、ファイリングソフトの最新版「楽2ライブラリ 4.0」とのセットモデルも2月10日に発売する。こちらもオープンプライスだがPFUダイレクトでは5万9800円。また、従来モデルであるS500にABBYY FineReader for ScanSnap 3.0などを追加するアップグレードサービス(6090円)を2月28日に開始する。
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