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Adobe市場の3割獲得目指す──高速PDFビュワー「クセロReader ZERO」
クセロは、ページの入れ替えや削除、回転などの編集も行える高速PDFビュワーを無償で提供する。8月8日から配布開始。
クセロは、PDFファイルを高速に閲覧できる「クセロReader ZERO」を開発、無償提供を8月8日から開始する。ソフトウェアダウンロードサイト「Vector」や、書籍の付録CD-ROMなどで配布する。
起動が高速で、軽快に動作することが特徴だという。「そもそも“軽く軽く”というコンセプトで作っている。標準的な製品に比べて数倍は早い」とクセロ。
クセロReader ZEROにより、PDF閲覧ソフトのデファクトスタンダードである「Adobe Reader」の置き換えを狙う。年間200万インストールを目標としており、Adobe Readerの30%以上を1年で置き換えることを目指すという。
タブビュワーで複数PDFファイルを切り替えられるほか、ページの入れ替え、削除、回転などの編集も可能。PDF閲覧時の文書内検索に加え、Yahoo!検索のWeb検索機能も実装した。またアマノタイムビジネスと連携し、電子文書の証拠性を確保するためのタイムスタンプ機能も備えた。利用時にはWebブラウザが開き広告が表示されるビジネスモデルを採る。
同社はこれまで「瞬簡PDF ZERO」といったPDF作成ソフトを無償提供してきており、2004年9月から現在までで約2500万人に利用されているという。今後クセロReader ZEROの機能を定期的にバージョンアップし、Adobe Acrobatの全機能の実装を目指す。
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