銀座で「日本に数本しかない万年筆」を見た:銀座・マロニエゲートの東急ハンズに行ってみた
東急ハンズ銀座店には、限定品の伊マーレン製万年筆「カデラン・ソレイル」があるという。「日本に数本しかない」という“幻の一品”を見てきた。
9月1日、銀座マロニエ通りの入り口にオープンする「マロニエゲート」。その5階から9階までを占めるのが「東急ハンズ銀座店」である(8月30日の記事参照)。
東急ハンズといえば、品数豊富な文房具の販売でも知られる。6階「カラフル・ステーショナリー」を担当する笹川有子さんによると、銀座店では2万5000点の文房具を揃えた。新宿店や渋谷店に比較すると数量的には少ないが、その分「高級な商材を用意した」という。
東急ハンズ銀座店にある「日本に数本しかない万年筆」
例えば、イタリアの万年筆メーカー、マーレンの万年筆。「日本に数本しかない」という限定品「カデラン・ソレイル」も店頭に並ぶ。このカデラン・ソレイルは、18金のペン先を備えた高級万年筆で価格は34万6500円。最大の特徴は、ペン軸に時間や緯度、星座を示す小さな日時計をデザインしたこと。ペン軸に付属したクリップ状の部品を垂直に立てると、日時計としても利用できるという。
女性の笹川さんが「プレゼントでもらったらうれしい」と選んでくれたのも、マーレンの万年筆「フォーマ・プチ」。こちらも18金のペン先を備えているが、お値段はカデラン・ソレイルよりは“割安”な5万2500円。文房具にこだわる彼女にもプレゼントできる価格かもしれない。
笹川さんの夫はデザイナーだ。その夫に「プレゼントしたいペン」は独ロットリングの「マルチペン・エグゼクティブ」だという。ボール径0.7ミリの油性ボールペン(黒・赤)、0.5ミリのシャープペン、オレンジの蛍光マーカーの4種類が1つになった多機能ペンである。ロットリングは製図用ペンなどが有名なドイツのメーカーで、適度な重さや剛性感のある製品にファンが多いという。
ちなみにマルチペン・エグゼクティブの価格は8400円。「贈るほうよりもらいたいほうが高くなっちゃいましたね」と苦笑いする笹川さんだった。
マルチペン・エグゼクティブとシャーボXの互換性
なお、国内多機能ペンといえばゼブラの「シャーボX」などがある。実は、マルチペン・エグゼクティブとシャーボXは替え芯に互換性があるのだ。
「マルチペン・エグゼクティブのインクを使い切っても、シャーボXの替え芯を購入すればそのまま使えます」(笹川さん)。このほかの替え芯についても相談に応じてくれるとのことなので、愛用するボールペンのインクが切れてしまった人は相談に行くのもいいだろう。
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