目的別にファイル転送手段を使い分けてみよう:デジタルワークスタイルの視点
メールでは送れないような大容量ファイルを送るだけでなく、“小さなたくさんのファイルを送りたい”ことや“とにかく簡単に送りたい”とこともあります。今回はそんなニーズに対応したWebサービスを紹介します。
前回の記事では、大容量ファイル転送用のサービスをいくつかご紹介しましたが、ファイル転送というと単純に大容量のファイルを送りたいということだけでなく、小さいファイルを頻繁に送ることがあったり、複数のファイルを送りたかったり、シチュエーションはさまざまだと思います。
そこで、今回はそんな状況別に役立つちょっと変わったファイル転送法をご紹介したいと思います。
目的別ファイル転送手段の使い分け
- 保存期限だけ指定して送信できる「Senduit」
- ドラッグでファイルを送信できるSkypeのファイル転送
- Windows Live Messengerでフォルダを共有
保存期限を手軽に指定して送信できるSenduit
前回の記事でご紹介した3つのサービスのように、ファイル転送サービスというと何かとユーザー登録を前提としていたり、多機能な分画面が分かりにくくなっていたりするケースが多々あります。
そんな中、恐ろしいほどシンプルなサービスにこだわっているのがsenduitというサービスです。英語のサービスになるのですが、英語の知識も大していりません。
操作手順は、ファイルを参照ボタンから指定して、Uploadボタンを押す、これだけです。何しろ画面にそれ以外のボタンがありませんから間違えようがないでしょう。
ちなみに、このサービスのちょっと気が利いているのは、ファイルの保存期限をプルダウンから簡単に選択できるところ。
通常のファイル転送サービスだと数日や1週間、下手したら永久にファイルを保持するものもあり、リンクが第三者に知られてしまったり、ファイルの削除を忘れたりするのが怖いという方も多いかもしれませんが、senduitでは30分や1時間の保存期限を指定できますから急ぎで大容量ファイルを送る場合などに向いています。
ドラッグでファイルを送信できるSkypeのファイル転送
普段チャットソフトを利用されているのであれば、そのファイル転送機能を使うのもオススメです。
特に以前ご紹介したようなSkypeのグループチャット機能を使っている場合、ファイルを送信したい場合は、そのファイル転送サービスを使ってみて下さい。
使い方は簡単で、転送したいファイルをドラッグしてSkypeのコンタクト名の上にドロップするだけ。自動的に相手にファイル転送の確認をするメッセージが表示され、相手が確認するとファイル転送が開始されます。
コンタクトリストに掲載されている相手であれば、サーバ型のファイル転送サービスのように、ファイル転送先のメールアドレスを毎回探す必要がありませんから、手軽にファイルを送ることができるはずです。
以前のBiz.IDの記事でも掲載されていたように、ほかのメッセンジャーソフトに比べるとSkypeのファイル転送はP2P技術を使っている関係で速度が速いといわれています。
ファイルを送る人と受け取る人が両方オンラインになっていないとファイルを受け取れないというデメリットはありますが、手軽にファイルを送りたいときには利用してみて下さい。
Windows Live Messengerでフォルダを共有
Skypeに比較するとファイルの共有速度は落ちますが、違う使い方ができるのがWindows Live Messengerです。
Skypeの場合は、ファイルを送付するたびに相手への送信操作をする必要がありますし、ファイルを受け取る側も受け取りを許可しないとファイルを受け取ることができません。そのため、基本的にはお互いがオンラインになっているときに明示的にファイルの送受信の操作を行う必要があります。
そこで、特定の相手と頻繁にファイルをやりとりすることが多い場合に便利なのが、Windows Live Messengerの共有フォルダです。
Skypeのファイル送信と異なり、Windows Live Messengerの共有フォルダの場合は、相手とそのフォルダを自動的に共有する形になります。
当然ファイルの共有自体はお互いがオンラインになっているときに実施されますので、完全にファイルサーバのように利用することはできません。しかし、1つずつファイルの送受信の操作をする必要はありませんから、頻繁にファイルをやりとりする相手と試してみるといいと思います。
ファイル転送サービスや、ファイル送信のためのツールは、日々さまざまなサービスが生み出されています。ぜひ、自分の仕事のやり方にあったサービスやツールを探してみて下さい。
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