マルチディスプレイでウィンドウの移動を効率化する:3分LifeHacking
マルチディスプレイ環境でもウィンドウの切り替えは[Alt]+[Tab]が便利だ。しかし、ディスプレイをまたいでウィンドウを動かすような場合、[Alt]+[Tab]だけではちょっと不便。そこで、キーボードショートカットでウィンドウを移動させるソフトを紹介しよう。
2台以上のディスプレイをつないでデスクトップの作業領域を増やす「マルチディスプレイ」は、いちど使い始めると元に戻れない便利なテクニックだ。作業効率のアップに欠かせないワザとして、自宅や職場のPC環境に導入している人も多いだろう。
さて、マルチディスプレイ環境では、画面領域が広がるため、マウスの移動距離が長くなってしまう問題がある。例えば、プライマリ側に表示されていたウィンドウをセカンダリ側に移動させようとすると、マウスをそこそこ長距離ドラッグしなければいけないわけだ。アプリケーションのウィンドウを切り替えるショートカット[Alt]+[Tab]はもはや必須といえよう。
とはいえ[Alt]+[Tab]は、ウィンドウの切り替えこそ簡単だが、ウィンドウを移動するには物足りなかったりする。今回紹介する「WindowTeleport」は、こうした状況において、ディスプレイをまたいだウィンドウの移動が簡単にできるソフトだ。類似のソフトはほかにもあるが、WindowTeleportの最大の特徴はショートカットの設定がいくつかあることだ。
1つめは、アクティブになったウィンドウを任意の方向に移動させるショートカット「[Windows]+[矢印]」。もう1つは、ウィンドウのサムネイルを表示し、マウスクリックで該当のディスプレイに移動させる「[Ctrl]キーの2度押し」――である。[Windows]キーのないキーボードを利用している場合は、後者が便利だろう。マウスクリックではなく、矢印キーを使ってもかまわない。
マウスの中央ボタンで該当ウィンドウのタイトルバーをクリックする方法も用意されているので、マウスだけでの移動も可能だ。
なお、グラフィックスカードのユーティリティ側で、類似の機能を持っている場合もある。WindowsTeleportを導入する前に、こうした機能が隠されていないか念のために確認しておこう。
ソフト名 | 対応OS | 利用料 | 作者 |
---|---|---|---|
WindowTeleport | Windows XP/Vista | 無料 | lynrin氏 |
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