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琵琶湖のヨシで名刺作り コクヨのエコシリーズ第2弾
コクヨ工業滋賀は、枯れヨシの活用促進と琵琶湖の環境保全意識を広めることを目的とした「ReEDENシリーズ」の第2弾として、原材料にヨシを使用したルーズリーフと名刺用紙を発売する。
コクヨ工業滋賀は6月20日、琵琶湖・淀川水系のヨシを使用し、環境に配慮した紙製品「ReEDEN(リエデン)」シリーズの第2弾として「ヨシルーズリーフ」「ヨシ紙(名刺用)」を発売する。価格は241円から。
ReEDENは、枯れヨシの活用促進と琵琶湖の環境保全意識を広めることを目的とした紙製品シリーズ。原材料にヨシを使用しており、2007年11月に第1弾としてノート、メモ、コピー用紙、はがきなど8種類を発売した。
今回発表されたヨシルーズリーフは、原材料としてヨシパルプを約1%、古紙パルプを20%配合しており、 FSC認証も取得した環境対応紙を使用している。30行のA罫と35行のB罫の2タイプ。ヨシ紙(名刺用)はヨシを30%含んでいる。インクジェット・レーザープリントに対応し、ミシン目に沿って切り取ると、A4用紙1枚につき名刺10枚になる。
製品名 | 価格 | サイズ | 枚数 | ヨシパルプ配合率 |
---|---|---|---|---|
ヨシルーズリーフ | 241円 | B5/182×257ミリ | 100枚 | 約1% |
ヨシ紙(名刺用) | 420円 | A4/210×297ミリ | 5枚(名刺50枚分) | 約30% |
3150円 | 50枚(名刺500枚分) |
コクヨによると、琵琶湖は昭和40年代以降水質汚濁が進み、現在でも富栄養化による生態系の変化やアオコの発生が恒常化している。ヨシはその原因となる水中の窒素・リンを吸収し、二酸化炭素を吸収するなど琵琶湖の環境維持に大きく貢献しているが、昭和30年代から現在に至るまでヨシ群落は半減しているという。
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