1番でも2番でもなく――2009年度新卒は「3番目」がお好き?
あなたは10人中何位なら満足しますか――? そんな唐突な問いかけに「3位」と回答した人が最も多く、4割強に上った。これはアルーが、2009年入社予定の内定者を対象にした調査結果だ。集団より単独行動を好む傾向があることも分かった。
社内研修ソリューション事業を展開するアルーは、「仕事に関するアンケート」として2009年入社予定の内定者に意識調査を実施した。2009年入社予定の大学生/大学院生310人(男女各155人)にインターネットで調査した。期間は2008年8月2〜3日。「'09年新入社員“ゆとり世代”の傾向」と題した同調査は、企業の人事育成担当者に役立ててもらうため実施したという。
なお、アルーでは“ゆとり世代”を、文部科学省の「学習指導要領」に基づき、2002年度から実施された新教育体制下で教育を受けた世代と定義した。
その中で「あなたは10人中何番目くらいで満足しますか?」と質問した。これに対し、最も回答が多かったのは「3位」で4割強を占めた。「1位」(15.8%)、「2位」(14.5%)を大きく引き離している。約72%の人が3位以上の順位を答えた。さらに5位以上までを含めると約95%に上る。
「何か行動や作業する時、集団か1人のどちらが好きか?」という問いには、「1人」と答えた人が約6割を占めた。
アルーはさらに、「10人中何位で満足するか」の各回答者が「集団か1人、どちらを好むか」を分析した。その結果、単独行動を好む人の割合が最も多かったのは「10位」と答えた人で、100%を占めた。次いで多かったのは「5位」と答えた人。75.7%を占めた。全体的には、下位で満足する人ほど個人行動を好む傾向となった。
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