上司が遠慮しすぎて困る:岩崎部長、教えてください!
大学院卒で入社しました。困惑していることは、上司の態度です。同僚と同じように接してほしいのに、「○○さん(私)に、そんな仕事をさせないように」などと言うのです。そのせいか、同僚たちからも一歩引かれているようです。
上司との関係は、会社組織にあっては切っても切り離せないもの。なるべくなら信頼できる関係を築きたいものです。
そんな上司との関係について答えるのは、GMOメディアの取締役でコミュニティ事業部の岩崎綾(いわさき・あや)事業部長。相談者は、上司が相談者に遠慮する態度に困惑している様子です。
上司が遠慮しすぎて困る(女性、27歳、開発、主任)
大学院を卒業して入社しました。能力には自信がありますし、会社からの期待も感じます。待遇にもおおむね満足しています。
1つだけ不満(というか困惑)なのは、上司の態度です。妙に私に媚びるような態度で接してくるのです。同僚とも同じように接してほしいのに、部内では「○○さん(私)に、そんな仕事をさせないように」などと言うのです。
そのせいか、どことなく同僚たちからも一歩引かれているように感じています。このような上司になんと伝えたらいいのでしょうか?
「あなたの役に立ちたい」と言えば、上司の態度も変わりそう
ご自身の能力に自信があるという相談者の態度で、上司も遠慮がちになってしまうのかもしれません。ずんずんずんと自信のある態度を見せられると、ちょっと気弱な上司であれば、なよなよとしてしまうのも分かります。
相談者は恐らく自分の気持ちに正直で、正面突破するタイプなのでしょう。でも、上司のそういう態度がいやなのであれば、もうちょっと謙虚になってもいいはずです。もっと普通に接してほしいなら、「お茶くみでも何でもやるので、自分に言って下さい。そうした仕事も全部修行だと思っています」ぐらい伝えるといいのではないでしょうか。「あなたの役に立ちたい」と言えば、上司の態度も変わりそうです。
ご自身で率直に「何でもやらせてください」というのが難しいようであれば、同僚の方に相談して、同僚を通じて上司にアピールするのも手ですよ。
今回答えてくれた部長さん 岩崎綾(いわさき・あや)さん
GMOメディア取締役コミュニティ事業部部長。東京都出身。1995年、ソフトバンクに入社し、IT雑誌の編集に従事。2000年、インプレスに入社。IT系ムック雑誌編集、Webニュースサイト編集に携わる。2006年、ブログ事業「ヤプログ!」の事業責任者としてGMOインターネットに入社。ヤプログ!事業移管に伴い、GMOメディアに転籍。現在は、コミュニティサイト「freeml」、日記サイト「さるさる日記」、無料ホームページサービス「プリキャン革命」事業を担当。10歳男児の母。
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