こんなふうにデジタルペンを使っています:デジタルメモの達人たちが語るairpen(2/2 ページ)
普通の紙にボールペンで書いた内容が、意識することなくデジタルデータに変換され保存できるairpen(エアペン)。手書き文字が自動的にテキストデータになる機能から、会議での使用や図形の描画、手書きであることの魅力まで、デジタルペンの達人たちがその魅力と使いこなし方を語ります。
私の場合、勉強会やフォーラムが机のないところで行われたときに、airpenにはしっかりした台が付いているので書きやすくて助かったことがあります。内部ミーティングで使う際は、1人で書くというよりは、グループミーティングなどで軽く話をするときに使いますね。ホワイトボードのないときにairpenで書いて、後でそれをデジタル化してメール添付で送って共有する、というように使っています。
伊藤さん(左):デジタルメモを使い始めたきっかけは、会社からairpenを使うように言われたんです(笑)。世の中にこんな道具があるんだ、と驚きましたね。手書きからいきなりairpenになりましたが、すんなりと慣れました。
宮南さん(中):私のデジタルメモ歴はPalmからです。最初に「Visor」を買って、手書きメモも利用しました。Palmは起動は速いんですが、ディスプレイの解像度が低くて、漢字が全然書けない。Palm向けに「Decrio」というメモパッドも衝動買いしましたが、これは電池が特殊で、サイズも大きかったのですぐ使わなくなりました。airpenは去年購入しましたが、これを使って、むしろアナログの良さを再認識しましたね。
安藤さん(右):私はあまりマニアックではないですが、デジタルメモには20数年の歴史があります。カセットテープを使うPCの時期から使っています。最初に外に持ち出して使ったのは、エプソンの大きなラップトップ。プリンターも一緒に持ち歩くので非常に重い。今はノートPCは軽くなって助かっていますが、キーボードのタッチタイプが完全ではないのと、PCでは図が描けないというので不便に思っていたところ、airpenと出会いまして、それからはこれ一辺倒になりました
私はコンサルティングをやっていますので、クライアントのみなさんのプレゼンテーションに対してコメントをするわけですが、そのコメントの内容を自分で整理する際に使います。正式な議事録を作ってくれる人はいるんですが、それは長かったり、自分の思ったことを残しておけなかったりしますので、言わなかったけれど、これは重要かな、と思うものは、airpenで残しておきます。airpenは、管理職にとっても非常にいい道具じゃないかと思いますね。
メモは見直しますか?
いや、1割も見てないですね。書いているときが、一番使っているときですね。かといって捨てるのは勇気がいるので、どうしてもたまるんですが、airpenなら紙は捨ててデータとして残しておくことができる。だから“安心料”ということが一番大きいですね。
デジタルペンでメモを取るのはどんなシーン?
- 情報を素早く検索できる読書メモ
- 考えながらアイデアをまとめるとき
- 記事のダイジェストを手書きで書いておき、検索できるようにする
- 打ち合わせのときは、ノートPCよりも相手に安心感を与える
- グループミーティングのホワイトボード代わり
- 議事録以外に自分のためのメモ
デジタルペンの良いところ、不満なところ
デジタルペンの良いところ、不満なところはどんな点でしょうか。今後、デジタルペンが進化していく中で、強化していくべきだという点はどこでしょう。
良い点はメモの内容を検索できること。airpenの専用ソフトを立ち上げないと検索できないのが、ちょっと残念ですね。今後は普通の検索エンジンで検索できるようにしてほしいです。
文房具として使っているので、無線でPCとつながって、ボタン一発で転送できてほしい。私はairpenをPCから離れたところで、例えばベッドに寝転がりながら使ったりするので、データは飛ばして送りたい。理想を言えば、書くと完ぺきにOCR(文字認識)で変換されて、勝手にPCにアップされて、Googleノートブックとかに入ってくれれば完ぺきです。
私はOCR(文字認識)には満足しています。できれば、PowerPointと連携してほしいですね。なおかつ、丸や四角など基本的な図形を認識して、変換してもらえるとありがたいです。あと消しゴム機能がほしいです。焦って書くと、誤字脱字が多いので。
ページを戻る機能は、やっぱりほしいですね。会議をやっていると、話が戻るときがありますけど、紙のノートは戻れるのに、データは前のページに戻っていないのが残念。
私はある意味、独立で使うのはあきらめているんです。独立して使うと、何を書いたか記憶に残らなくなったりする。改ページを忘れちゃうし、前に戻ることもできない。極端に言えば、PCを大きなディスプレイとして使っている。
デジタルペンを使って良かったと感じたとき
文具メーカーであるぺんてるが手がけているのもairpenの魅力の1つ。別売りで赤インク、青インクのペンも用意され、色分けしてメモを取ることができるぺんてるサイトにて「限定赤ペン同封キャンペーン」実施中
ボールペンで書くことの楽しさを再認識しました。学生のころ、三国志マニアで、漢文を書き写すのが大好きだったんですが、ボールペンできれいに文字に書くっていいなあ、と。さらにちゃんと変換されますし。
学生のころからPCが当たり前だった世代なので、PCに向かって作業すると、書いていることが記憶に残らないと思うことがあるんです。でも、手で書いて、PCに取り込んで、というプロセスを踏むと、情報が記憶に残りますね。
オンオフを切り替えるような仕事の仕方ではないので、いつアイデアが出てくるか分からない。ふと気がついたアイデアや何かの情報を記録したいときに、PCだと起動に時間がかかる。普通のメモだと、掃除して捨ててしまって、「どこにいった?」ということになりますが、airpenの場合は、書いておけばデジタルで残る。時と場所を選ばず、思いついたことをメモできるのがいいですね。
今はまだ、特に良かったとか助かったと思うことはないですが、これからあるかな、と思っています。過去のデータがすべて残っていて、PCの中に一元管理されているので、安心感があります。
今まで散逸していたメモが、1カ所に集まっているのがいいですよね。以前、メモをバインダーで仕分けしたことがあるんですが、これは続かないし、整理している時間も無駄。airpenなら整理しなくてもなんとかなります。
私にとってairpenは必需品になっていまして、携帯電話やPCと同じくらい価値があります。みなさんの発言を聞いて思ったんですが、メモを取るには、一度聞いた内容を自分の言葉にする必要がある。メモすることで理解が深まるんですね。だとすると、書くことが重要で、書いた後に使うか使わないかは、ある意味どうでもいい。残っているという安心感と、いずれ見るかもしれないという期待感とで一生懸命メモを取るんです。一生懸命メモを取っていると、自然と自分の頭の中に入っていく、ということじゃないかなと思います。
デジタルペンを使って良かったと感じたとき
- 書くことの楽しさを再認識
- 書く、取り込むプロセスで、情報が記憶に残る
- 起動に時間がかからず、思いついたことをメモできる
- 一カ所(PCの中)にメモを集めて一元管理できる
- メモすることで理解が深まる
メリットの広がりや、そんな風な見方もあるんだということが得られた楽しい時間でした。ありがとうございました。
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