「日本の存在感示す」――トリプルエンジン「Lunascape5」の最新α版は海外向け
Lunascapeは、トリプルエンジンブラウザ「Lunascape5.0」のα3バージョンとして、英語版「Lunascape5 Genesis α3 」をリリースした。「今までソフトウェアの世界ではあまり日本が存在感を示せていなかった」と近藤CEO。
Lunascapeは11月28日、トリプルエンジンブラウザ「Lunascape5.0」のα3バージョンとして、英語版「Lunascape5 Genesis α3 」を日本時間の11月25日にリリースしたと発表した。Windows 2000/XP/Vistaに対応し、同社英語版サイトから無料でダウンロードできる。
Lunascape5.0は、Internet Explorerの「Trident」、Firefoxの「Gecko」、SafariやGoogle Chromeの「Webkit」といった3つのHTML描画エンジンを搭載したWebブラウザ。これまで開発途中のバージョンとしてα1、α2と日本語版を公開してきたが、α3は日本語版よりも先に英語版を公開した。
Lunascape4.7.3で英語版を発表していたLunascapeだが、本格的な世界展開に向けて2008年6月に米国で「Lunascape Inc.」を設立していた。同社の近藤秀和CEOは「海外では食文化やコンテンツなどを中心に『Japan is cool!』と日本自体がブームだが、残念ながら今までソフトウェアの世界ではあまり日本が存在感を示せていなかった」という。
α3では、サイドバーのボタン配置などを操作しやすいように改良したほか、安定度を増すよう調整したという。
英語版では「Lunascape5 Genesis」としたが、実はLunascape5の開発コードが「Genesis」(創世記)だった。新しい何かを想像させるためか、「英語圏のユーザーの受けがいい」(Lunascape)。目立ったユーザーは、「米国、中国、ロシア、カザフスタン、ウズベキスタンなど」が多いという。なお、同社のWebサイトを訪れるユーザーの4割程度がFirefoxユーザー。「ブラウザに関心の高いユーザーに注目を受けているのではないか」とコメントした。
なお、国内での公開は「12月の早い段階」を予定。「Lunascape5 Genesisではなく、これまで通りのLunascape5としてα3またはα4を公開する」としている。
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